本当の意味でのノンケミカルの日焼け止めとは
紫外線吸収剤だけでなくシリコーンや合成ポリマーなどの化学成分もフリー
日焼け止めでよく使われる「ノンケミカル」。直訳すると「ケミカルでない」=「化学的なものを使用していない」ということになります。 しかし一般的な日焼け止めでは「紫外線吸収剤」だけを使用していなければ「ノンケミカル」とされています。
肌に良くない「ケミカル」な成分は、「紫外線吸収剤」だけなのでしょうか?
一般の日焼け止めの成分に必ずと言っていいほど使用されている化学合成の「シリコーン」、「合成ポリマー」。これらはどう考えてもケミカルな成分だと私は考えます。
大切な素肌を紫外線から守るために日焼け止めをご使用になる消費者の皆様に、私は是非正しい言葉の意味をご理解いただき、安全で安心な日焼け止めを選んでいただきたいと願っています。
シリコーン
シリコーン(silicone)は、ケイ素を含む高分子化合物で、化学反応によって作られる完全人工物です。ゴムやオイル、樹脂等として利用されています。
撥水性が強く、安価に製造できるという特徴があるため、多くの商品に使用されています。
例えば、ワックス掛けや自動車のワックスコート剤などに、よく入っています。
口紅、ファンデーション、日焼け止め、化粧下地といった化粧品にも、よく使われています。撥水性があるため、落ちにくくなり、長持ちするからです。
髪をサラサラにしたり、ツヤを出したりするため、ヘアケア製品にもよく使用されます。しかし、それらの効果が得られる理由は、シリコーンが、キューティクルに付着し、髪の表面をコーティングしているからです。本来、髪に必要な「補修」や「浸透(保湿するような効果)」といった効果は一切ありません。
合成ポリマー
高分子の樹脂として合成されたもの(石油などを原料)で、変質しない特性があり、成分として安定していることや、コストを抑えられる利点もあります。
工業的にも使用されますが、化粧品では肌の感触をなめらかにしたり、表皮の水分を逃さないために使われます。乳液状のものやクリーム、ヘアケア製品に多く使われます。
しかし肌の表面をふさいでしまい肌本来の様々な機能を阻害します。
感触としてはツルツル、なめらかになったりしますが、合成ポリマーが被膜しているだけです。