曇りの日も紫外線量は多く、紫外線は強いので油断せずに有効な紫外線対策3選で肌のケアを。
「曇りでも紫外線量は多いって聞くけど、ホントなのかな?」とお考えではありませんか?
曇りの日にフル装備の紫外線対策をしてしまうと周りから浮いてしまうし、かといってノーガードで後から「油断しすぎて日焼けしてしまった・・・」、なんてことは避けたいですよね。
そこで今回、無添加工房OKADAの無添加コスメ豆知識では、気象庁のグラフを参考に、曇りの日の紫外線量の多さやその強さについて詳しくご案内していきます。
それに加えて、曇りの日に適した3つの紫外線対策もご案内していますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
監修者 岡田伸司 2000年に日本で初めてコールドプロセス製法でオリーブオイル100%の洗顔石けんを開発する。以来、余計なものを一切含まない納得無添加の無添加化粧品を生み出し続ける。化粧水やクリーム、日焼け止め、クレンジングなど、ランキングサイトで1位を獲得する。敏感肌の女性はもちろん「赤ちゃんにも使えるほど肌へ優しい」と好評。Instagramはこちら。 |
【検証!】曇りの日の紫外線量の多さと紫外線量の強さ!
気象庁によれば、「うす曇りの日」の紫外線量の多さと紫外線の強さは快晴時の約8割~9割、「曇りの日」では約6割、「雨の日」は約3割とのこと。
また、雲の隙間から日差しが出ている場合は、快晴時より紫外線量が多く観測されることもあるとのことです。
「えっ、ホント?」って思いませんか?
ここからは、それが事実であることを、「晴れの日」と「曇りの日」、また「雨の日」の紫外線の強さを「UVインデックス(※)」にもとづいて検証していきますね。
具体的に、2017年度の沖縄県那覇市の5月のデータをチェックしていきます。
5月は紫外線がだんだんと強くなってくる季節ですので、取り上げることにしました。
※もちろん、地域差や日にちによる差はあります。日差しの強い沖縄は例として分かりやすいので採用しています。
紫外線が人体に及ぼす影響の度合いを、1(弱い)〜11+(強い)の数値に表し、分かりやすく5段階で示したものです。
詳しくは「紫外線が強い時間帯は?絶対焼かないための知識と5つの対策法を伝授」の「紫外線がピークの季節と時間帯をグラフでチェック!気になる6月・8月・11月は?」でご確認いただけます。
【紫外線の強さの比較①】晴れの日 VS 曇りの日 その1
「晴れの日」と「曇りの日」の紫外線量を見ていきます。
こちらが「晴れの日」のデータです。
こちらが「曇りの日」のデータです。
グラフ引用)気象庁のUVインデックスの毎日の推移グラフ
この2つのグラフを見ると、「晴れと曇りで、ここまで紫外線の降り注ぎ方が違うの?」と驚きませんか?
紫外線の強さがピークの11時を比較すると「曇りの日」の紫外線は、「晴れの日」の約6割です。
また、「晴れの日」は、午前11時〜午後2時まで紫外線が非常に強いですが、「曇りの日」が強いのはピーク時の午前11時のみ。
このデータから、かなりの量の紫外線が雲によって遮(さえぎ)られる、ということが分かりました。
やはり、「晴れの日」と「曇りの日」では、紫外線量の差は歴然ということです。
ところが、先ほどさらっとご案内したように、雲の量などの状況によってはそうでもないんです。
【紫外線の強さの比較②】晴れの日 VS 曇りの日 その2
別の日の「晴れの日」と「曇りの日」のデータを比較してみますね。
こちらが「晴れの日」のデータです。
こちらが「曇りの日」のデータです。
※先ほどのデータとの違いは、「曇りの日」の最高気温が「晴れの日」よりも高いという点です。
このグラフを見ると「曇りの日」でもそこそこ紫外線が強いということが分かりますよね。
例えば、ピークの12時の紫外線を比較すると、「晴れの日」が9.9で「曇りの日」は9.4。
何と「曇りの日」でも「晴れの日」の紫外線の9割以上あるんです。
この2つのデータから分かることは「曇りの日」でも、雲の量などの状況によっては「晴れの日」と変わらないぐらい紫外線は強いことがあるということです。
【紫外線の強さの比較③】曇りの日 VS 雨の日
「曇りの日」と「雨の日」の紫外線量を比較していきますね。
こちらが「曇りの日」のデータです。
こちらが「雨の日」のデータです。
「曇りの日」は11時がピークで黄色系のグラフがまばらにありますよね。
黄色系のグラフは、「日中はできるだけ日陰を利用しよう。長袖シャツ、日焼け止め、帽子を利用しよう。」という強さです。
つまり、曇りの日でも、安心できないということです。
一方、「雨の日」は、全体的に青色で、安心して外で過ごせるほどの紫外線の強さですよね。
この理由は、雨を降らす乱層雲(別名:雨雲)は、厚さにムラがなく全天を覆う雲だから。
ですので、紫外線量も一日を通して大きな変化は見られないんですね。
さて、まとめます!
ここまで3つのデータを比較してきました。
そこで曇りの日の紫外線について分かったことは、次の2つのことです。
- 曇りの日の紫外線量は雲の状態によって大きな差が出る
- 雨以外の日の日中は、紫外線対策が必要なほどの紫外線が降り注いでいる
それを踏まえて、それでは、曇りの日には、どの程度の紫外線対策が必要なのでしょうか?
紫外線を敵視して、24時間365日フル装備で居続けるというのは、現実的ではありませんよね。
紫外線の強さや量に応じて、効果的な紫外線対策をしていくのが望ましいです。
そのためには、曇りの日の紫外線の特徴を知る必要があります。
そこでここからは、気象庁が発表しているUVインデックスのグラフをチェックしながら曇りの日の紫外線の4つの特徴をご案内していきますね。
日焼け対策の前に知りたい!曇りの日の紫外線「4つの特徴」
曇りの日の紫外線には、4つの特徴があります。
その特徴をご理解いただくために、引き続きUVインデックスで例示をしていきますね。
ここで取り上げているデータは、沖縄県那覇市の6・7・8月の中から、天気が曇りで雲量が9割以上の日のUVインデックスです
まずは6月のデータです。
続いて7月のデータです。
そして、こちらが8月のデータです。
こらは全て曇りの日のデータです。
「えっ?これが曇りの日なの?・・・ちょっと強すぎじゃない?」と、正直引いた人も多いのではないかと思います。
もちろん、今回は沖縄県を参照にしていますので、他県より数値は高くなっていますが、他の都道府県もそこそこ高いです。
例えば、北海道札幌市では、同じ時期で「曇り・最高気温29.2℃・雲量9割以上」という条件の元では、沖縄の約6割ほど紫外線の強さがあります。
繰り返しになりますが、曇りの日でも驚くほど紫外線は強く、紫外線量は多いんですよ。
さて、これらのデータから分かる「曇りの日の紫外線の特徴」です。
- 【特徴①】午前10時〜午後4時までは、紫外線が強い
- 【特徴②】6月は午前11時、7・8月は正午〜2時までがピーク
- 【特徴③】ピーク時は紫外線が非常に強く、外出を控えることを推奨されるレベル
- 【特徴④】午前9時までと、午後4時以降は紫外線が弱い
このような特徴を考えると、紫外線が強くなる夏場の曇りの日の日中は、晴れの日と変わらないほどの紫外線対策が必要ということになります。
出勤・帰宅時間の朝と夕方は、安心して外で過ごせるほど紫外線が弱く、紫外線量は少ないです。
ですが、紫外線のピークの時間帯に備えて、朝は出かける前に紫外線対策をしっかりする必要があります。
「・・・じゃあ、曇りの日は、どんな対策をすればいいんだろう?」と思われた方のために、ここからは、ここまでの情報を踏まえた曇りの日の紫外線を防ぐための3つの紫外線対策をご案内していきますね♪
【おすすめ度順】曇りの日の紫外線を防ぐ3つの紫外線対策法
曇りの日の紫外線に応じた効果的な対策法は3つあります。
まずはこちらが一覧表です。
即効性 | 費用 | 手間 | おすすめ度 | |
---|---|---|---|---|
UVグラフの確認 | ||||
紫外線対策グッズ | ||||
食べ物 |
※気になる対策をクリックするとその情報にいち早くたどり着きますので、試してみてくださいね。
ここからは、3つの方法をおすすめ順にご案内していきます♪
【対策法①】毎朝UVインデックスの予測グラフを確認する
即効性 | 費用 | 手間 | おすすめ度 | |
---|---|---|---|---|
UVグラフの確認 |
効果的な紫外線対策法の1つ目は、毎朝UVインデックスの予測グラフを確認するというものです。
ここまででご案内してきたように、曇りの日の紫外線は状況によってかなり変化します。
それをいち早く把握するには、プロの力を借りるのが1番!
そこで利用してほしいのが、気象庁のホームページに掲載されている紫外線情報推移図です。
引用)紫外線情報推移図
お住まいの地域を選択するだけで、今日の予測値の推移が見られるんですよ。
だいたいの紫外線の強さを把握できれば、今日のプランや通勤方法を変えるなどの工夫も可能になりますよね。
気づかないうちに、携帯で今日の天気を確認するのが習慣化している人も多いと思います。
同じように、紫外線情報も一緒に確認することを、強くオススメします。
【対策法②】サングラスや日傘、帽子などの紫外線対策グッズを上手に取り入れる
即効性 | 費用 | 手間 | おすすめ度 | |
---|---|---|---|---|
紫外線対策グッズ |
効果的な紫外線対策法の2つ目は、サングラスや日傘、帽子などの紫外線対策グッズを上手に取り入れるというものです。
夏場の日中は曇りの日でもそこそこの紫外線量があるのですが、それに加えて、曇りの日は太陽の光が雲によって散乱するため、頭上からではなくいろんな角度から紫外線を浴びやすくなるんです。
上からも紫外線、下からも紫外線。
・・・やっかいですね。
それを防ぐ具体的な方法は、体のパーツに合わせた紫外線対策グッズを利用するというものです。
例えば、次のようなグッズがあります♪
- 【パーツ①】髪:日傘、つばの広い帽子
- 【パーツ②】顔:日焼け止め、日傘、つばの広い帽子、UVカットマスク
- 【パーツ③】目:サングラス、紫外線カット眼鏡
- 【パーツ④】首:日傘、つばの広い帽子、日焼け止め、ストール
- 【パーツ⑤】腕:長袖シャツ、カーディガン、日焼け止め
- 【パーツ⑥】足:ロング丈のボトムス、日焼け止め、UV加工付きストッキング
目も日焼けをしてしまいますから、サングラスは試してみてくださいね。
UV処理がされた日傘や帽子、洋服は、最近はセンスのいいグッズが出ていますから、積極的に利用されることをおすすめします。
100円ショップにもショッピングモールにも、ディスカウントショップにも、もちろんデパートにもありますので、予算に応じて揃えてみてくださいね。
最大のポイントは、ほぼ毎日、肌に付け続ける日焼け止めです。
長時間、付け続けるわけですから、選んでいただきたいのは、肌に優しい日焼け止めです。
「肌に優しい」というと、最近では、ドラッグストアなどでノンケミカルの日焼け止め見かけると思います。
ノンケミカルとは「合成の成分が入っていない」という意味です。
ですが、そう表示していても合成の成分が入っているケミカルな日焼け止めが多いのが現状です。
ですので、成分を見て選ぶことができるようになるのがベスト。
ただ、「そうしたいのけど、なかなか勉強している時間が取れなくて・・・」という方におすすめしたいのは、合成の成分が一切配合されていない、こちらの日焼け止めです。
こちらは合成成分オールフリーの、敏感肌でも赤ちゃんでも使えるノンケミカルの日焼け止めです。
これから先、美しく居続けるために長く続く紫外線との戦いに備えてみてくださいね。
その他の紫外線対策グッズについては、より詳しい情報がこちらの「【対策1】紫外線対策グッズの帽子・日傘・サングラスを使おう、【対策2】紫外線対策の要!日焼け止めの選び方・使い方」に載っていますので、あわせてチェックしてみてください。
また、曇りの日の日常生活にピッタリな肌にやさしい日焼け止めについては、こちらをチェックしてみてくださいね。
ノンケミカルについて、もっと知りたい方は、こちらの「ノンケミカルを分かりやすく解説」でご確認いただけます。
肌に優しいといわれるノンケミカルの日焼け止めのメリット、デメリットもご案内していますので、お役立てくださいね。
【対策法③】食べ物で紫外線に強い体を作る
即効性 | 費用 | 手間 | おすすめ度 | |
---|---|---|---|---|
食べ物 |
効果的な紫外線対策法の3つ目は、食べ物で紫外線に強い体を作るというものです。
曇りの日の散乱光に勝つためには、体の外側からのケアに加えて、体の内側からのケアも必要です。
そうすれば、外側からはカバーしにくい箇所や日焼け止めの塗り漏れがあっても、しっかりと全身を紫外線から守ってくれます。
ということで!ここでは、紫外線のダメージから肌を守る栄養素とおすすめの食べ物をご案内しますね♪
効能 | おすすめの食べ物 | |
---|---|---|
リコピン | 活性酸素の発生を抑制し、取り除く作用 | スイカ、トマト、赤パプリカ、グァバ、柿、ピンクグレープフルーツなど |
ビタミンA.C.E | 抗酸化作用、コラーゲンの生成と肌の新陳代謝の促進 | かぼちゃ、パプリカ、ブロッコリー、ピーマンなど |
ルチン | 紫外線を遮る作用と強力な抗酸化作用 | そば、ほうれん草、ケール、アスパラガス、トマト、いちじく、レモンなど |
この中で、ビタミンA.C.E(エース)に関して補足します。
ビタミンAはにんじんから、Cはいちごから、Eはアーモンドからと、それぞれ別の食べ物から摂取していただいて大丈夫です。
これらの栄養素を含む食べ物を、バランスよく普段の食事に取り入れるよう心がけてみてくださいね。
また、紫外線に強い体づくりをする上で、忘れてはいけない食べ物が1つあるんです。
それは何かと言いますと・・・ザクロ!
ザクロは「食べる日焼け止め」と呼ばれるほど、強力な抗酸化作用があり、医学界でも注目されているんですよ。
皮膚科医のHoward Murad医師(アメリカ)によれば「(ザクロは)肌が持つ日焼け防止効果を、25%ほどアップさせることができる」ということです。
これだけの効果が得られるのであれば、意識して取りたいですよね。
ザクロの旬は、9月~から11月初旬ですので、果実で摂取するのが難しい場合は、100%ジュースなどから摂取してみてくださいね♪
その他の紫外線対策については、こちらの『日焼け止めしたい人におすすめ!帽子や日傘、サングラスなどの紫外線対策グッズで「もう焼かない」を実現』でご確認いただけます。
まとめ
「曇りの日のほうが日焼けしやすいんだよ」って聞いたことはありませんか?
直感的に(それはないよ!)、(ウソでしょ?)と思いますよね?
ですが、間違いとは言い切れないのです。
その理由は、曇りの日は紫外線量は少ないですし、気温が低いため、つい油断して長時間、ノーガードで紫外線を浴び続けてしまいがちだからです。
そうなると晴れの日に短時間、紫外線を浴びるのと同じようなダメージを受けてしまうんですよ。
ですので、ウソとは言い切れないんですよね。
本当に、油断大敵です。
ちょっとの油断で日焼けをしてしまわないように、紫外線情報を確認するクセをつけ、ここでご案内した対策法で肌を守ってくださいね♪
【おすすめ度順】曇りの日の紫外線を防ぐ3つの紫外線対策法をチェック!