「本当に肌に良い」無添加化粧品を国内外270社以上のブランド・メーカーから選ぶには?
無添加化粧品について調べていて「あれ?添加物が入ってる?」、「肌に良いものと思ってたけど、・・・違うの?」と思ったことはありませんか?
無添加工房OKADA
代表 岡田伸司
そのように疑問に感じられるのもごもっとも。実は市販の無添加化粧品には、肌への刺激となる可能性がある添加物が含まれているものも多くあります。
というのも、日本の法律では無添加化粧品についての規定が無いからです。
なので、各社が独自の基準で勝手に無添加化粧品として販売をしているため、「〇〇は無添加」でも「△△は添加」していることはよくあります。
実は、無添加化粧品のメーカーやブランドは国内外に270社以上(※2019年11月調べ)あります。
それだけあると、本当に肌に優しい無添加化粧品を探すのは非常に難しいですよね。
むてん子ちゃん
え~・・。じゃあ、どうすれば、イメージしているような肌にイイ無添加化粧品が手に入るの?
無添加コスメまめ知識では、今回、肌にイイというイメージ通りの無添加化粧品を選ぶ比較的簡単な方法をご案内しますね♪
監修者 岡田伸司
2000年に日本で初めてコールドプロセス製法でオリーブオイル100%の洗顔石けんを開発する。以来、余計なものを一切含まない納得無添加の無添加化粧品を生み出し続ける。化粧水やクリーム、日焼け止め、クレンジングなど、ランキングサイトで1位を獲得する。敏感肌の女性はもちろん「赤ちゃんにも使えるほど肌へ優しい」と好評。Instagramはこちら。 |
【要注目!】肌に優しい無添加化粧品を選ぶ2つの方法
国内外には270社以上の無添加化粧品メーカー、ブランドの中から、本当に肌に優しい無添加化粧品を選ぶための方法は2つあります。
1つはキャリーオーバーが無い記載があるメーカー、ブランドを選ぶこと。
もう1つは肌への刺激が心配される成分が一切含まれていないものを選ぶことです。
むてん子ちゃん
う~ん、成分はきついな・・・270社の全成分を調べるんでしょ?(ありえん!)
ご安心ください。
1つ目のキャリーオーバーの記載があるブランドやメーカーの時点でかなり絞られますし、成分の簡易チェックリストをご用意しています。
なので、思った以上に簡単ですよ♪
無添加工房OKADA
代表 岡田伸司
それぞれ詳しくご案内していきますね!
【方法①】キャリーオーバーの記載がある無添加化粧品のメーカー、ブランドを選ぶ
肌にイイ無添加化粧品を選ぶ方法の1つ目は、キャリーオーバーの記載がある無添加化粧品のメーカー、ブランドを選ぶことです。
むてん子ちゃん
え~っと、・・・キャリーオーバーって何?(宝くじ?)
無添加工房OKADA
代表 岡田伸司
キャリーオーバーとは、エキスなど原料の抽出時に使用した薬品や、防腐剤など様々な薬品が残留していることです。
表向きの化粧品の原料は安全でも、その原料に添加物が潜んでいることはよくありますので注意が必要です。
無添加工房OKADA
代表 岡田伸司
キャリーオーバーについては、表示義務がありませんので、ほとんどの無添加化粧品ブランドやメーカーは表示していません。
というのも、キャリーオーバーの表示をしていないブランドやメーカーがほとんどですし、できれば隠したい情報だからです。
一度、【キャリーオーバー 化粧品ブランド名】で検索してみてください。
むてん子ちゃん
・・・検索してみたけど、ほとんどのところが書いてないわね。
無添加化粧品のメーカーやブランドは国内外に270社以上ありますが、キャリーオーバーについての記述があるのは25社程度です。※2019年11月調べ
メーカーやブランドが、キャリーオーバーについて記述している理由は、化粧品を利用するお客様が間違った認識でキャリーオーバーの入っている化粧品を使用しないためです。
むてん子ちゃん
なるほど!
25社程度からなら、肌にイイ無添加化粧品を見つけられそう♪
国内だけでもたくさんのブランドがありますので、【キャリーオーバー 化粧品ブランド名】、【キャリーオーバー 無添加化粧品】で検索して、グッと絞り込んでみてくださいね。
【方法②】肌への刺激が心配される成分が一切含まれていないものを選ぶ
肌にイイ無添加化粧品を選ぶ方法の2つ目は、肌への刺激が心配される成分が一切含まれていないものを選ぶことです。
- 合成界面活性剤
- 香料
- 着色料
- 鉱物油
- 防腐剤
- 合成安定剤
- 紫外線吸収材
- シリコーン
- 合成ポリマー
無添加工房OKADA
代表 岡田伸司
現状では、「香料・着色料が無添加!」とあれば、それ以外の添加物が入っていても、無添加化粧品として販売しているメーカーがたくさんあるんです。
無添加工房OKADA
代表 岡田伸司
例えば防腐剤として旧表示指定成分(※)のパラベン(パラオキシ安息香酸エステル)などは良く配合されています。
むてん子ちゃん
えっと、旧表示指定成分って何?(難しそう)
旧厚生省が過去の症例から「アレルギーなどの危険性がある」として表示を義務付けた成分のことです。
1980年(昭和55年)に、102種類の合成成分が表示指定成分とされました。
その後、2001年(平成13年)に化粧品の全成分表示が義務となったことを受けて、旧表示指定成分と呼ばれるようになりました。
参考)厚生省による化粧品基準
むてん子ちゃん
えぇ・・・。危険性があるのにコスメに入れるのはどうして?(フツーにおかしくない?)
原料に安価なものを使用することにより、価格を安くすることができるからです。
またそんな化粧品を売るためには、使用感や香りを良くしたり、色を付けたりして、見せかけの魅力を作る必要があります。
全てを自然由来の成分にすると安く作ることはとても難しいですが、石油系のものや添加物を使えば簡単にプチプラにできます。
むてん子ちゃん
・・・ということは、プチプラの無添加化粧品には、肌によくない添加物が入ってるかもってこと!?
無添加工房OKADA
代表 岡田伸司
残念ながらそうなんです。
本物の無添加化粧品を作るには、高価な原料を厳選し、こだわり抜いた製法を採用する必要がありますので、極端に安価にすることは難しいんです。
無添加工房OKADA
代表 岡田伸司
ドラッグストアなどで販売されている「〇〇が無添加!」という無添加化粧品のほとんどは、〇〇だけが無添加でそれ以外の添加物はたくさん使用されている場合がほとんどです。
むてん子ちゃん
・・・となると、無添加とあっても安心できないわね。だから全成分のチェックをする必要があるわけね。
肌にイイ♪無添加化粧品を手にするために知っておきたい成分のこと
むてん子ちゃん
ところで、肌への刺激が心配される成分って、どんなものがあるの?
合成界面活性剤・香料・着色料・鉱物油・防腐剤・合成安定剤・紫外線吸収材・シリコーン・合成ポリマーはもちろん、その他にも肌への刺激が心配される成分があります。
それぞれ次のようなメリット、デメリットがあります。
項目 | メリット | デメリット |
---|---|---|
合成界面活性剤 | 安価で効率よく水と油を分離させない | ・アレルギー反応を起こす可能性がある ・体内に侵入し、体調不良の原因になる可能性がある |
香料 | 安価で香りをつけられる | ・アレルギー反応を起こす可能性がある |
着色料 | 安価で色を付けられる | ・アレルギー反応を起こす可能性がある ※日本ではOKでも海外では「毒性・危険性がある」とNGの成分がある |
鉱物油(※精製された廃油) | 安価 | ・アレルギー反応を起こす可能性がある ・使い続けることで毛穴がふさがり、乾燥をはじめとしたマイナスな症状になる可能性がある |
防腐剤 | 安価で化粧品を腐らせないようにできる | ・アレルギー反応を起こす可能性がある |
合成安定剤 | 安価で効率、製品の状態を安定させられる | ・アレルギー反応を起こす可能性がある |
紫外線吸収剤 | 安価で効率よく紫外線を防御できる | ・アレルギー反応を起こす可能性がある ・「皮膚がんや白内障につながる」という研究結果が出ている成分がある |
合成ポリマー(ポリマー=重なったの意味) | 安価で効率よく使用感をよくするために使われる。ツルツルになるので一見良い感じがする。 | 落ちにくいので肌に負担となる強いクレンジングが必要 |
シリコーン(ケイ素が主成分の合成ポリマー) | 安価で効率よく使用感をよくするために使われる。ツルツルになるので一見良い感じがする。 | 落ちにくいので肌に負担となる強いクレンジングが必要 |
むてん子ちゃん
おお、けっこうデメリットが大きい!・・・ちょっと化粧品の成分表を見てみようかな!
むてん子ちゃん
・・・あれ?香料以外、成分表に書いてなくない?
そうなんです。
成分表には、「合成界面活性剤・香料・着色料・鉱物油・防腐剤・合成安定剤・紫外線吸収材・シリコーン・合成ポリマー」とは書いてありません。
実際には具体的な成分名が記載されており、どれがどのような危険性があるのか?は、とても分かりづらいです。
むてん子ちゃん
え~っ!!じゃあ、どうすればいいの?
そこで、チェックしやすい表を作成してみました。
コスメの成分表示を見て、次の成分があるものは避けるようにしてくださいね。
項目 | 略した成分名 |
---|---|
合成界面活性剤 | ステア~、~アルコール、~アルキル~、~クロリド、~ラノリン~、PEG、酢酸~、他 |
香料 | 香料、アニスアルデヒド、アネトール、オイゲノ-ル、ゲラニオール、サンタロール、シトラール、ネロール、テルピネオール、フェネチルアルコール、ピペロナール、リモネン
※香料と表示されている場合は、どんな香料が何種類配合されているか分かりません。ですので香料とあるものは避けるようにしてください。 |
着色料、着色剤 | 青色〇号、赤色〇号、他 |
鉱物油 | ミネラルオイル、ワセリン、パラフィン、セレシン |
防腐剤 | パラベン、~パラベン、フェノキシエタノール、安息香酸、サリチル酸、ソルビン酸、~アルコール、他 |
合成安定剤 | カルボマー、セタノール、セテアリルアルコール、オクチルド~、イソステアリン酸~、~エチル~、~エステル~、~エチレン~、~セチル~、他 |
紫外線吸収剤 | ~ベンゾン、サリチル酸~、~メタン、~ヘキシル、ヒドロキシ~、メトキシ~、他 |
合成ポリマー | ~コポリマー、~メチコン、~カルボマー、PEG(ポリオキシエチレン、ポリエチレングリコール)、PPG(ポリオキシプロピレン、ポリプロピレングリコール)、PPG(ポリプロピレングリコール)、~ステアリル、~シロキサン、アルリル酸~、メタクリル酸~、セルロース、ポリ~、~ケイ酸、~シリコーン、~ステアリル |
シリコーン | ~ポリマー、~ジメチコン、他 |
むてん子ちゃん
ちょっと全部は覚えきれない!(ハードル高い!)
その場合は、次のようなことを頭に入れておいてください。
- 成分名が長い、成分名が多いものは、石油系の合成成分が使われていることが多い
- 石油系の合成成分が無添加の化粧品は、植物名が多い、成分が少ないことが多い
まずはそれで振り分けてみてください。
その上で、避けるべき成分の「簡易チェック表」に載っていない成分名は、 インターネットで検索してみてくださいね。
無添加工房OKADA
代表 岡田伸司
成分を調べるなら、化粧品成分オンラインをおすすめします。
このサイトは、納得できる化粧品選びのための化粧品成分データベースサイトです。
例えば、「ブチルパラベン」と調べると次のように出てきますので、「ブチルパラベンとは…成分効果と毒性を解説」をクリックしてみてください。
移動したページの中段に「ブチルパラベンの安全性(刺激性・アレルギー)について」がありますので、最初にその箇所をチェックしてみてください。
「一般的には安全性に問題がないと考えられます。ですが皮膚炎や皮膚感作(アレルギー)がある人は、アレルギーを起こす可能性があるので注意」とあります。
これを安全と考えるかどうか?で意見が大きく変わってきます。
現状では、無添加コスメのブランドのほとんどがOKと判断し、配合しています。
「本当に肌に良いものを届けたい」「肌に問題がある可能性がある成分は配合したくない」と考えている少数の無添加化粧品のメーカーはOUTと判断し、配合していません。
むてん子ちゃん
う~ん、いろいろなメーカーやブランドの成分表をパッと見た限り、ほどんどの無添加化粧品はOUTっぽいんだけど。。。(どーなってんの?)
ぜひ一度、本物の無添加化粧品を作るために高価な原料を厳選し、こだわり抜いた製法を採用しているメーカーやブランドを探してみてくださいね。
無添加化粧品のQ&A・・・気になることを質問してみた!
ここからは、無添加化粧品についてのよくある質問とその回答をお伝えしていきますね。
むてん子ちゃん
Q.ドラッグストアで市販されている無添加化粧品には、イメージ通りの肌にイイ無添加化粧品はある?プチプラがあればうれしいんだけど・・。
無添加工房OKADA
代表 岡田伸司
A.オイル100%の商品であれば可能性はあると思いますが、それ以外はおそらくないでしょう。
ただオイル100%でも精製度が低いオイルの可能性もあるので、購入前にそのブランドに確認をしてみてください。
精製度が低いと酸化しやすくなります。
酸化した美容オイルを使うと、肌に刺激を与えたり、色素沈着をしたりといったマイナス効果になります。
むてん子ちゃん
Q.イメージ通りの肌にイイ無添加化粧品なら、敏感肌でもアレルギーがあっても、アトピーでも使えますか?
無添加工房OKADA
代表 岡田伸司
A.一概にはご使用いただけるとは断言できません。一般的には肌に良い成分でも、人によっては反応が出るケースがあります。
卵アレルギーや蕎麦アレルギーなどと同じことです。
まずは肌の小さな部分でお試しになり、反応が出た場合は皮膚科などでアレルギーテストをお受けになることをおすすめします。