日焼け止めの成分は紫外線吸収剤と紫外線散乱剤の2種!危険なのは…
「日焼け止めの成分について詳しく知りたい」
「最近、日焼け止めで赤みが出たりするので、危険性の無いものを使いたい」
このように考えていませんか?
むてん子ちゃん
日焼け止めの成分って、どうやって紫外線を防いでるのかな?
不思議ですよね。日焼け止めには次のどちらかの成分が使われています。
①紫外線を吸収する成分
②紫外線を反射する成分
それぞれメリット、デメリットがあります。
このページでは日焼け止め成分についてご案内していきます。
化粧品開発者が監修した記事です
監修者 岡田伸司
2000年に日本で初めてコールドプロセス製法でオリーブオイル100%の洗顔石けんを開発する。以来、余計なものを一切含まない納得無添加の無添加化粧品を生み出し続ける。化粧水やクリーム、日焼け止め、クレンジングなど、ランキングサイトで1位を獲得する。敏感肌の女性はもちろん「赤ちゃんにも使えるほど肌へ優しい」と好評。Instagramはこちら。 |
日焼け止めは4つの成分で構成されている
そももそものことですが、化粧品は次の3つの成分で構成されています。
①水性成分(モイスチャー成分)
②油性成分(エモリエント成分)
③界面活性剤(エマルジョン成分)
日焼け止めはこの3つに、UVA、UVBなどの紫外線を防ぐ成分を加えたものです。
・日焼け止めを構成する4つの成分
構成成分 | 役割 |
---|---|
水性成分(モイスチャー成分) | 肌に潤いを与える |
油性成分(エモリエント成分) | 肌の水分を守る |
界面活性剤(エマルジョン成分) | 肌の潤いと柔軟性を保つ |
日焼け止め成分 | 紫外線(UVA、UVB)を防ぐ |
日焼け止めの成分=UVA、UVBなどの紫外線を防ぐ成分です。
紫外線を防ぐ成分は2種類あります。
日焼け止めの2種類の成分を解説!危険なのは?おすすめなのは?
日焼け止めの成分は次の2種類あります。
①紫外線吸収剤
②紫外線散乱剤(紫外線反射材)
違いは次の通りです。
・2種類の日焼け止め成分の違い
比較項目 | 紫外線吸収剤 | 紫外線散乱剤 |
---|---|---|
価格 | ○ | △ |
効果 | ○ | ○ |
持続性 | △ | ○ |
肌への負担 | × | ○ |
テクスチャー | ○ | △ |
安全性 | △ | ○ |
価格、肌への負担、安全性の面で違いがあります。
それぞれご案内していきます。
「紫外線吸収剤」は安価だが、危険性のある日焼け止め成分
紫外線吸収剤は、紫外線を吸収し、それを熱エネルギーに変えることで紫外線の浸透を防ぐ仕組みです。
メリットは次の通りです。
- リーズナブル
- つけ心地の良いテクスチャー
- SPA50、PA++++と数値が高い
シミや炎症の原因となる紫外線B波を防ぐ効果が高いため、SPF50など紫外線防御指数の高い日焼け止め製品に配合されています。
デメリットは次の通りです。
- ケミカルなので敏感肌にはリスクがある
紫外線防御効果が高く、つけ心地も良いのですが、化学物質(ケミカル)でリスクがあるため、最近では避けている人もいます。
・紫外線吸収剤の成分と危険性
成分名 | リスク |
---|---|
オキシベンゾン | アレルギーなどのトラブルを起こす恐れがある旧表示指定成分です。経皮吸収性が高いため、肌に塗ると皮膚から体内へ多く吸収されます。使い続けるとホルモンの作用に悪影響を及ぼす可能性があります。 |
メトキシケイヒ酸エチルヘキシル(オクチノキサート) | EUではオキシベンゾンと同様、環境ホルモンリストに挙げられている成分です。またハワイ州では、内分泌攪乱作用の恐れや、サンゴ礁や海洋生物に有害な影響を及ぼす可能性があるとして、オキシベンゾンとオクチノキサートを含む日焼け止めの販売は禁止されています。 |
アボベンゾン(t-ブチルメトキシジベンゾイルメタン) | 普段使いなら安全と言われるアボベンゾンですが、紫外線が多く降り注ぐ塩素消毒されたプールで使用するのは避けましょう。紫外線と塩素に反応すると体に有害な発がん性のある物質に変化するという論文があるからです。 |
エチルPABA(パラアミノ安息香酸エチル) | アレルギーなど肌トラブルを起こす可能性がある旧表示指定成分です。紫外線吸収剤に使用されている成分で、皮膚に吸収されても紫外線を吸収してしまう恐れがあります。 |
サリチル酸フェニル | 経皮吸収性が高い成分です。肌への刺激も強く、アレルギーなどを引き起こす恐れがある旧表示指定成分に挙げられています。 |
シノキサート | 肌トラブルを起こす可能性がある旧表示指定成分です。肌への刺激が強く、アレルギー性発疹を引き起こす恐れがあります。 |
むてん子ちゃん
紫外線吸収剤はリスクがあるのね…
知らなかった…
この他には次のような成分があります。
- ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル
- ジメチルPABAエチルヘキシル(オクトクリレン)
- ビスエチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン(チノソーブS、ベモトリジノール)
- ドロメトリゾール
むてん子ちゃん
ええと、覚えられないんだけど…
難しいですよね。
よく見かけるのは「メトキシケイヒ酸エチルヘキシル」です。
ドラッグストアの店頭で3月ごろから大々的に置かれている「大手メーカーのリーズナブルな日焼け止め」に配合されています。
ケミカルの紫外線吸収剤を使用していますので、SPF50!PA++++!と日焼け止め効果が高いですが、敏感肌の方にはおすすめではありません。
つまり、「成分的に避けた方がイイ日焼け止めのポイント」は、
①価格が安い(1,000円以下)
②数値が高い(SPF50)
ということです。
むてん子ちゃん
なるほど♪
わかりやすい!
メモメモ
参考)化粧費成分オンライン「安全性評価」、JEPA「紫外線吸収剤」、他
「紫外線散乱剤(紫外線反射剤)」は安全性が高いおすすめめの成分
紫外線散乱剤は、肌の表面に付着した散乱剤が紫外線を反射させることで紫外線の浸透を防ぐ仕組みになっています。
具体的には次のような成分があります。
- 酸化チタン
- 酸化亜鉛
- 酸化セリウム
メリットは次の通りです。
- 紫外線B波と紫外線A波の両方を防げる
- ミネラルでノンケミカルのため、安全性が高い
- 持続性が高い
吸収剤のように肌の表面で化学反応を起こさない肌にやさしい成分です。
そのため、お子さんや敏感肌の方でも安心して使用できるおすすめです。
デメリットは次の通りです。
- 白浮きしやすいものがある
- 石鹸で落ちづらいものがある
- まがい物が多い
むてん子ちゃん
海外のノンケミカルのを使ったら白浮きしたし、石鹸で落ちづらかったしで、
…使うのためらってんのよね。
最近のノンケミカルの日焼け止めは、白浮きせず、石けんで落ちるものが登場していますよ。
むてん子ちゃん
改良されてるのね!
むてん子ちゃん
気になったのは「まがい物が多い」ってことなんだけど、
…どういうこと?
ノンケミカルの日焼け止めは人気のため各社が出しています。
ですが、特に規定があるわけではないため、中にはケミカル(化学物質)が配合されたものがあるということです。
そのため、ノンケミカル!と表示されていても、実態は酸化亜鉛や酸化チタンを使っているだけで、その他の保湿成分や香料、保存料はケミカルが使われているものがほとんどです。
むてん子ちゃん
それはトラップよね~。
どうしたものか。
ノンケミカルなのに1,000円以下といった、とてもリーズナブルなものは避けた方が無難です。
成分を見て、植物名が無い、少ないのも避けた方が無難です。
むてん子ちゃん
あと、私は違うけど、金属アレルギーの人にはNGなのかな?
金属酸化物ですので、金属アレルギーの方でも問題ありませんよ。
もし紫外線散乱剤を使った日焼け止めで金属アレルギーのような状況になったら、次のように品質面に問題がある製品の可能性があります。
・酸化していない金属(不純物)が混ざっていた
・他の成分と反応して金属が生じた
メーカーに連絡をしてみてください。
丁寧に対応してくれるメーカーなら、今後も付き合っていきたいですよね。
その視点からもチェックしてみてくださいね。
むてん子ちゃん
つまり、
・1,000円以下で安すぎる
・SPF50と数値が高い
・成分に植物名が無い
これだけでも、危険性のある成分の入った日焼け止めは避けられそうね♪
参考)ケミカルとノンケミカルの違いとは?、紫外線吸収剤不使用の日焼け止め
日焼け止めは成分を見て「安全で体に優しいもの」を選ぼう!
- 紫外線吸収剤が入っていない
- 化学物質は一切入っていない=ノンケミカル
- 天然原料のみを使用している
- SPF20、PA++程度の数値のもの
日焼け止めの成分を見て、敏感肌の方でも使える体に優しいものを選ぶには、この4つの条件が満たされている日焼け止めを選ぶようにしてみてください。
それぞれの条件についてご案内していきます。
①紫外線吸収剤が入っていない
ここまででご案内してきたように、紫外線吸収剤は化学反応によって紫外線を防御します。
肌の表面で化学反応が起こっているため、肌質によってはトラブルを引き起こす恐れがあります。
また紫外線防御効果が高いため、強いクレンジングで落とす必要があります。
そうなると、肌への負担も増えることになります。
紫外線散乱剤(酸化チタン、酸化亜鉛)が入っている日焼け止めを選ぶようにしてください。
②化学物質(ケミカル)は一切入っていない=ノンケミカル
冒頭で、日焼け止めは4つの成分で構成されているとご案内しましたが、ノンケミカルとの日焼け止めとは次のような日焼け止めのことです。
・日焼け止めを構成する4つの成分
構成成分 | ケミカル・ノンケミカル |
---|---|
水性成分(モイスチャー成分) | ノンケミカル |
油性成分(エモリエント成分) | ノンケミカル |
界面活性剤(エマルジョン成分) | ノンケミカル |
日焼け止め成分 | ノンケミカル |
店頭に「ノンケミカルの日焼け止め」が置かれるようになりました。
ですが、実際はケミカルが配合されているモノがほとんどです。
紫外線吸収剤だけでなく製品の成分全てに化学物質が一切含まれていない日焼け止めが本当に安全な製品と言えます。
植物名が多い製品を選ぶようにしてください。
保存料にエタノール(エチルアルコール)が使われているかどうか、確認してみてください。
③天然原料のみを使用している
天然の原料のみで作られた化粧品は、具体的には次のような成分で作られています。
構成成分 | 具体的な成分例 |
---|---|
水性成分(モイスチャー成分) | 水、トレハロース、グリセリン、ラフィノース、など |
油性成分(エモリエント成分) | オリーブスクワラン、オリーブオイル、ステアリン酸、ホホバオイル、カニナバラ果実油、など |
界面活性剤(エマルジョン成分) | 大豆レシチン、ペプチド、など |
日焼け止め成分 | 酸化亜鉛、酸化チタン |
パッとイメージできないかもしれませんが、上記はどれも天然成分です。
日焼け止めの場合、次のような成分で構成されています。
天然原料100%ですので、肌への刺激がある化学物質や添加物が入っていないノンケミカルの日焼け止めです。
このような天然の原料だけで作られた日焼け止めなら安心して使用することができますよ。
なお、天然原料というとオーガニックを思い浮かべる方もいると思います。
オーガニック=天然100%ではありません。原料の一部には合成化合物を使用しているものがほとんどです。
オーガニックの日焼け止めやオーガニックコスメについては、「オーガニックの日焼け止めの安全性」「オーガニックコスメ」で詳しく解説していますので、ご興味のある方は、チェックしてみてくださいね。
④SPF20、PA++程度の数値のもの
紫外線防御効果を示す値は大きい方が良いと思われがちです。
ですが、数値が大きいほど強いクレンジングで落とす必要があるため、肌に負担をかけることになります。
実際はSPF20、PA++程度の数値で十分です。
SPA50!PA++++!と数値が高いのをアールしている製品は避けてくださいね。
むてん子ちゃん
こういうのを選べばいいっていうのは分かったけど、どれがいいのかな?
日焼け止めは成分で選ぶならおすすめはノンケミカルのコレ!
日焼け止めは成分で選ぶなら、おすすめは無添加工房OKADAのノンケミカルの日焼け止め「岡田UVミルク」です。
おすすめのポイントは次の通りです。
- 紫外線散乱剤を使用
- 白浮きせず、石けんで落とせる
- 天然原料100%
- 肌に優しいSPF20・PA++
- ノンケミカルで納得無添加
植物成分100%で、化学合成された成分が0%ですので、敏感肌の方はもちろん、赤ちゃんにもお使いいただけます。
肌に優しいだけではなく、しっかりと肌を紫外線から守ってくれます。
お使いいただいた方の口コミの一部をご案内しますね。
日焼け止めを使用すると痒みや赤みが出たり、吹き出物が出たりするのですが、一切刺激がなく、むしろ使い続けていると首の辺りの肌がキレイになってきたような感じです。
SPFは高くないですが、今のところ焼けていません。
石鹸で落ちるので、落とした後も肌が疲れた感じがしないので毎日安心して使うことが出来ています。
ポリマーなどを使わない最大の弱点はベタつく使用感ですが、岡田さんはそれを全く感じない!
植物由来のエキス・食品にも使われている成分などの配合で作られている岡田UVミルクは、赤ちゃんの肌にも使用できる優しい無添加仕上がりです😀
— ゆあ (@yua_auy_yua) March 11, 2017
洗顔だけで落とせるのも嬉しいですよね❣️#岡田UVミルク#無添加 pic.twitter.com/NIm7YmlVwU
日焼け止めは 岡田UVミルク を使っています。
— 鹿島もぐ【エリアB い1】 (@plm_mogu) May 19, 2021
値段は高いですが、石鹸で落ちるので肌への負担がなくておすすめです✌
実は大判のシルクスカーフを枕カバーとして使っています(*´艸`*)
@anakayua 日焼け止めは『無添加工房OKADA』の岡田UVミルクを使ってます。私はここの化粧水も使ってるよー。赤ちゃんにもOKだったし、石鹸で落とせるし、何より変な物が極力入ってない!ちょっと白浮きするけどね。
— なお (@eye_scream_sy) June 25, 2011
むてん子ちゃん
気になるのはお値段だけど、お試しが1,000円以下で、本体価格が税込み4,290円ならむしろ安いぐらいかな。
デパコスのような金額ではなく、その半分ほどの金額です。
敏感肌の方に好評ですので、肌に不安のある方は、ぜひ一度、試してみてください。