肌が弱い原因を知って徹底対策!生まれつきの人もそうでない人にも役立つ体質改善方法と化粧品選びのコツ
繰り返すニキビや吹き出物に悩んでいる。
お気に入りのコスメが突然肌に合わなくなった。
このような症状から、「私って肌が弱いの?」、「…最近、肌が弱ったのかな?」と思ったりしていませんか?
「肌が弱い」のは生まれつきなのでしょうか?体質改善でなんとかなるのでしょうか?
納得の無添加化粧品を作り続ける 「無添加工房 OKADA」のコラム「無添加コスメまめ知識」では、そういった疑問を解決できるよう、診断方法と原因、改善のための対策や化粧品の選び方をご案内しています。
肌が弱い状態から脱却し、健康で美しい肌を目指しましょう♪
監修者 岡田伸司 2000年に日本で初めてコールドプロセス製法でオリーブオイル100%の洗顔石けんを開発する。以来、余計なものを一切含まない納得無添加の無添加化粧品を生み出し続ける。化粧水やクリーム、日焼け止め、クレンジングなど、ランキングサイトで1位を獲得する。敏感肌の女性はもちろん「赤ちゃんにも使えるほど肌へ優しい」と好評。Instagramはこちら。 |
「私ってホントに肌が弱い?」診断するためのチェックリスト!
まずは、次のチェックリストで、あなたが本当に肌が弱いかどうかを診断してみてください。
何かあると肌が赤くなったり火照ったりしやすい
汗をかくとかゆくなったり、赤くなったりする
次の場合に肌荒れしやすい(季節の変わり目、食器洗い)
洗顔後、肌のツッパリを感じる
保湿をしてもすぐに肌が乾いた状態に戻る
肌が乾燥して粉をふく(冬以外も)
次のものでよくかぶれる(パーマ、衣類、下着、草・木)
アレルギー・アトピーと診断された
食生活や生活習慣が乱れていると思う
イライラしたりストレスを感じることが多い
スキンケアするとヒリヒリしたり赤くなったりする
洗顔しないで寝ることが多い
洗顔料は泡立てず、熱いお湯で洗い流す
紫外線対策はあまりに気にしたことはない
イメージでスキンケアやメイクを購入する
いかがでしたか?
3つ以上当てはまる場合は、肌が弱い可能性があります。
「肌が弱い」とは、何らかの原因で人が本来持っている肌の機能が弱まっている状態です。
健康な肌は、適度な水分・適度な皮脂量・皮膚の表面にある角質層の入れ替わり(ターンオーバー)によって、肌を刺激から守るバリア機能が保たれています。
ですが、さまざまな原因でこの機能が低下すると、赤みやヒリヒリ、極度の乾燥、ニキビといった肌トラブルの症状が表れます。これが俗に言う「敏感肌」です。
この状態の肌は外からの刺激に非常に弱くなっているなため、少しの刺激でもダメージを受けやすく、そのままにしておくとさらなる肌トラブルを招くことになってしまいます。
いわゆる肌が弱い人には次のような特徴があります。
・温度変化で顔が赤くなりやすい
・入浴後に顔のほてりが引くまで時間がかかる
・紫外線に当たると肌が真っ赤になる
・カミソリ負けしやすい
・化粧品や絆創膏など肌に触れるものでかぶれる
・アレルギーやアトピー持ちである
チェックリストによる自己診断に3つ以上当てはまり、さらにこのような特徴のある人は高確率で「肌が弱い」と言えるでしょう。
また、アレルギー・アトピーと診断された人や小さいころから上記のような特徴の自覚がある人は、生まれつき肌が弱い可能性が高いです。
ただ、生まれつきであっても、そうでなくても、今のままの状態でさらに年齢を重ねていくと、より一層、肌トラブルは増えていきます。
ですが、安心してください。その原因を知り、しっかりと対策をしていくことで、肌を守っていくことができます。
肌が弱いのはなぜ?3つの原因があった!
では、肌が弱くなってしまうのにはどんな原因があるのでしょうか?
自分の習慣や肌の状態を照らし合わせ、原因を探ってみましょう。
【肌が弱い原因①】生まれつきの体質
アトピーやアレルギーなど、生まれつきの体質によって肌トラブルを起こしやすい状態になっている場合です。
もともと体質には問題がないのに、何らかの原因で後天的に敏感肌になってしまうものと分けて「先天性敏感肌」などと呼ばれます。
この場合、原因である体質は自分の力では変えることができないものですので、通常のスキンケアだけでは肌の改善が見込めません。
肌トラブルとは一生のお付き合いになってしまうことがほとんどです。
自己流やセルフチェックによる診断もいいですが、その診断項目に当てはまるようなら、ネットで肌トラブルに強い医師を探して診断してもらってください。
その上で、正しいスキンケアを長期的に継続することで、肌を守っていくことになります。
【肌が弱い原因②】外からの刺激で弱っている
外からの刺激とは、乾燥、紫外線、化粧品に含まれる肌に合わない成分などのことです。これらが原因で、肌が刺激を受けて弱っている場合です。
生まれつきの体質で肌が弱いわけではないので、正しいスキンケアで肌のバリア機能を強化し、外的刺激から肌を守ることで改善していきましょう。
外的刺激の意外な原因として挙げられるのが、不織布のマスクです。
花粉症や風邪の感染予防のためはもちろんですが、最近では「マスク美人」という言葉が生まれたことで、冬になると常にマスクをしている女性が多くなりました。
このマスクのゴムや不織布が肌と摩擦を起こし、肌トラブルの原因になってしまうことがあります。肌が弱い自覚のある人は、マスクの使用にも気をつけてみましょう。
「特定の時期になると肌荒れする」「冬はとにかく肌の調子が悪い」という方は、「季節の変わり目に肌荒れしたら、その季節ごとの肌トラブルに適したケアを」「冬は保湿重視のスキンケアしてるのに、肌の調子が良くないのは、何が問題?」をチェックしてみてください。
【肌が弱い原因③】体のバランスが崩れている
肌が弱いのは、体のバランスの崩れも原因です。
体のバランスの崩れには、次の3種類あります。
睡眠不足
ホルモンバランスの乱れ
ひとつづずご案内しますね。
食生活の乱れ
まず、食生活の乱れは、肌のために必要な栄養素の摂取を妨げてしまいます。
肌の健康を保つのに重要なビタミン群が不足してしまうのはもちろんですが、食物繊維が不足して便秘がちになると、体には老廃物が溜まります。
体に蓄積された老廃物は毛穴の詰まりの原因になるため、ニキビや吹き出物といった肌トラブルに繋がってしまうのです。
睡眠不足
次に、睡眠時間の不足は、眠っている間に分泌される成長ホルモンに影響を与えます。
肌の表面を守っている角質層の入れ替わり(ターンオーバー)には、新陳代謝のサイクルが重要です。
睡眠不足によって成長ホルモンの分泌が滞ると、新陳代謝も不活発になり、ターンオーバーにも時間がかかるようになります。
古くなった角質層では外的刺激から肌を守ることができず、結果的に肌トラブルを招くことになってしまいます。
ホルモンバランスの乱れ
ホルモンバランスの乱れについてですが、女性ホルモンには肌のキメを整えたり、コラーゲンの生成を促して美しく保とうとする「エストロゲン」と、皮脂の分泌量をコントロールする「プロゲステロン」の2種類があります。
この2種類のホルモンバランスが乱れると、肌のバリア機能が低下することによる極度の乾燥、皮脂の過剰分泌によるニキビや吹き出物といった肌トラブルが表れます。
ホルモンバランスはどうしても加齢ととも乱れやすくなるものですが、若い女性でも不規則な生活やストレスで簡単に崩れてしまうデリケートなものなので、日頃から生活習慣やストレス解消に注意をはらうことが大切です。
3つの体質改善で「肌が弱い」人を脱して健康な肌になろう♪
弱った肌が健康を取り戻すためには、次の3つの体質改善が必要です。
刺激を避ける
生活習慣の見直し
具体的にご案内しますね。
【肌が弱い人におすすめしたい体質改善①】正しいスキンケアで肌を守ろう!
肌を守り健康に保つために必要なスキンケアですが、実は間違ったスキンケアで肌が弱っている場合も少なくありません。まずはその間違いを正して、しっかりと肌を保護しましょう。
多くの人に間違いが多い、洗顔、化粧水、シャンプーについてご案内しますね。
肌が弱い人の洗顔のコツ
中でも特に間違ったケアをしている人が多いのが、洗顔です。
洗顔をする際は、洗顔石鹸を泡だてネットを使ってしっかりと泡だて、顔を優しく包み込むように手早く洗いましょう。洗顔のための水の適温は、36度〜38度くらいのぬるま湯です。
ここが脂性肌で肌のテカリやベタつきを気にしている人が間違いやすいポイントです。
しっかりと脂を落としたいために時間をかけすぎたり、肌を強くこすったりしてしまうと、肌を守るために必要な分の皮脂まで失われてしまいます。
これは肌の自然なバリア機能を低下させることになってしまいますので注意して下さい。
正しい洗顔の方法については、こちらの「朝の洗顔は必要?洗顔しない方が肌が綺麗ってホント?」でご確認いただけます。
NGな洗顔方法についてもご案内していますので、ぜひご一読くださいね。
肌が弱い人のシャンプーのコツ
次に間違ったケアをしていることが多いのがシャンプーです。
シャンプーはすすぎにしっかりと時間をかけることが大切です。
シャンプーは頭皮の皮脂を落とすための洗浄力が強く、顔に直接つける洗顔石鹸と比べると非常に刺激が強い成分が含まれています。
ですから、シャンプーをする際にはできるだけ顔にシャンプーがつかないような工夫が必要です。できるだけ顔をあげてシャンプーをしたり、髪の長い人は髪を横に流して洗うのはもちろんですが、しっかりと洗い流すことでシャンプーの成分が頭皮に残らないよう気をつけましょう。
肌が弱い人の化粧水のコツ
洗顔の後に忘れてはいけないのが化粧水による「保湿」です。
洗顔直後の肌は皮脂が少なくなっているので、肌をみずみずしく保つのに必要な水分が蒸発しやすい状態になっています。
若く健康な肌は時間とともに適切な量の皮脂が分泌され、自然に肌を守るバリアを形成しますが、肌が弱い人は肌の水分量と皮脂量のバランスが崩れていることがほとんどです。
そのままにしておくと、水分がどんどん蒸発して肌が乾燥したり、逆に皮脂が過剰に分泌されてテカリやベタつきの原因になっていまいます。
ですから、洗顔の後は必ず保湿効果の高い化粧水で肌に水分をしっかりと補い、肌の水分量と皮脂量のバランスを整えましょう。
また、特に肌の乾燥が気になる人は、化粧水のあとに乳液・保湿クリームといった油分を含むスキンケア化粧品をおすすめします。
油分を含むスキンケア化粧品は肌の表面に油分の膜をつくり、化粧水に含まれる保湿成分の蒸発を防ぐ「フタ」の役割を果たしてくれます。
【肌が弱い人におすすめしたい体質改善②】6大外的刺激に気をつける!
肌のトラブルを招く外的刺激には次のようなものがあります。
・強い紫外線
・清潔でない手で触れたことによる雑菌
・肌に合わない化粧品やシャンプーの成分
・髪の毛やマスクなど肌に触れるものによる刺激
・髭剃りやシェービングに使うカミソリ
こうした刺激の原因になるものを、できるだけ避けるよう気をつけましょう。
全てを避けるのは難しいかもしれませんが、「エアコンを使うときは合わせて加湿もする」「外出時は日焼け止めや日傘を使う」「家に帰ってきたら髪の毛を上げて肌に触れないようにする」など、ちょっとした心がけが大切です。
特に気をつけたいのは脱毛です。
男性ならば髭剃り、女性でも眉や産毛のシェービングを日々行いますが、どんな脱毛方法でも肌への刺激は避けられません。
髭剃りやシェービングをする際は、必ずシェービング用のローションやクリームを使い、肌への刺激を最低限に抑えましょう。
シェービング後にはアフターローションや化粧水でのケアを忘れずに行いましょう。
また、気をつけたいのは顔の脱毛だけではありません。
最近は「家庭でもプロ並みの脱毛ができる」という家庭用脱毛器が手軽に購入できるようになりましたが、体質的に肌が弱い人は体の肌も同様に弱っていることが多いため、家庭での脱毛はあまりおすすめできません。
強い刺激によって毛穴の炎症などのトラブルを招きかねませんので、本格的な脱毛をしたい場合は脱毛サロンやクリニックで相談し、プロの手にお任せしましょう。
【肌が弱い人におすすめしたい体質改善③】生活習慣を見直そう!
外的刺激ではなく体の不調による肌トラブルを改善するためには、根本的な体質改善が必要になってきます。
肌に悪影響を与える主な生活習慣は、睡眠と食事、そしてストレスです。この3つを整えるために有効なのは、とにかく「毎日規則正しい生活を心がける」ことです。
言うは易く行うは難しで、なかなか難しいのですが、大事です。
理想の生活スタイルとその生活によって改善される点を下の表にまとめてみました。
生活サイクル | 習慣 | 効果 |
---|---|---|
朝 | 起床したら朝日を浴びる | 体内時計の狂いをリセットして、夜の入眠をスムーズに |
毎朝決まった時間に朝食をとる | 腸の働きと血流を活発にして便秘解消、老廃物を体に溜めない | |
外出 | 帽子や日傘・日焼け止めを使う | 紫外線をカットして肌を守る |
一駅手前で降りて歩く | 適度な運動でストレス解消と代謝アップ | |
昼 | ランチにも積極的に野菜を取り入れる | ビタミン群など肌に良い栄養を摂取 |
仮眠をとるなら30分以内に | 夜の入眠をスムーズに | |
休憩時間にはストレッチを | ストレス解消、肩こりを解消して血流を活発に | |
夜 | 夕方以降はカフェインを控える | 夜の入眠をスムーズに |
入浴は湯船にゆっくりつかる | ストレス解消、血流を活発にして代謝アップ | |
就寝の2時間前までに食事を済ませる | 入眠をスムーズに(満腹で眠ると眠りが浅くなるため) | |
遅くても日付の変わる前には布団へ | 6時間以上の睡眠時間を確保 | |
布団にスマホを持ち込まない | 質の良い眠りを妨げない(液晶のブルーライトを見ない) |
このように、生活習慣を見直すことで肌に表れる良い影響は決して侮れません。
仕事や生活の都合に合わせると、全てを一度に改善することは大変ですが、今日から何かひとつだけでも肌に良い生活習慣を身につけられるよう心がけていきましょう。
肌が弱い人の化粧品選び5つのポイント
肌が弱い人が化粧品を選ぶ際に気をつけたいのは、肌に優しく刺激の少ないものを選ぶことです。
肌の状態にはもちろん個人差がありますので「コスメランキングで上位だから」「口コミの評価が良いから」という理由ではなく、自分の肌に合うか合わないか、自分の肌に刺激を与えてしまう成分が入っていないかが重要です。
スキンケア化粧品や日焼け止め、ファンデーションなど、より肌に近く顔全体に使う化粧品には特に気を使いましょう。
「オーガニック」や「無添加」「天然成分配合」の化粧品と聞くと、肌に優しくて安心なイメージがありますが、実際はそうではありません。
天然由来の成分であっても、肌が弱い人には刺激が強すぎるものがありますので注意しましょう。
【肌が弱い人の化粧品選び①】自然の成分が豊富で高保湿の化粧水を選ぶ
肌トラブルのほとんどは「乾燥」によって肌のバリア機能が低下してしまうことが原因です。
人の肌は加齢とともに保水力(肌に水分を蓄える能力)を失っていきますので、肌の水分量と皮脂量とのバランスが崩れることで肌トラブルが起こりやすくなります。
肌の乾燥を防ぐためには、保湿効果の高い化粧水を使いましょう。
中でも自然由来の成分で保湿をしている化粧水を選んでください。セラミドやヒアルロン酸、コラーゲンなどの有名な保湿剤ですし、実際、使用すると一時的には肌が潤います。
しかし、長期的に見ると、肌が本来持っている自然治癒力などを回復させることはありません。
肌が弱い人には、肌の自然な回復を促してくれるような自然成分がたっぷりと配合された化粧水を選ぶようにしてください。
【肌が弱い人の化粧品選び②】アルコール(エタノール)の無添加の化粧水を選ぶ
アルコール(エタノール)は、殺菌効果、肌の引き締め効果、水や油に溶けにくい成分を化粧品の中に溶かす効果があり、化粧水などに配合されます。
アルコールを含む化粧水はスーッとした爽やかな使用感があるのが特徴です。
この独特の清涼感は、揮発性の高いアルコールが蒸発する際に感じられる効果なのですが、その際に一緒に肌の水分も奪ってしまうため、肌の乾燥を悪化させてしまいます。
【肌が弱い人の化粧品選び③】基本的に美白化粧品は避ける
美白効果のある成分は肌に良いのでは?と思うかもしれませんが、これも実は間違いです。
その中でも特に「ビタミンC誘導体」と「ハイドロキノン」という成分には注意しましょう。
「ビタミンC誘導体」はシミの原因になるメラニン色素に働きかけ、シミを防いだり薄くしたりする効果があります。その反面、皮脂の分泌を抑える作用もあるので、肌の水分量と皮脂量のバランスが崩れる原因になってしまいます。
「ハイドロキノン」は非常に美白効果が高い成分です。
シミの原因であるメラニン色素の発生を抑えるだけでなく、メラニン色素を作る細胞そのものを減少させる効果があるため、「肌の漂白剤」とまで呼ばれています。
ですが美白効果が高い分、刺激も強く、副作用で赤みや炎症を起こすことが多いため、肌が弱い人にはおすすめできません。
肌が弱い人は紫外線によるシミやソバカスもできやすいので、美白に力を入れたい人も多いかもしれません。
ですが、まずは美白よりも肌を刺激から守ることの方が何よりも大切ですので、刺激の強い美白成分は避けた方が良いでしょう。
美白効果のあるビタミン群は食事から摂取することもできますので、体の中からの美白を心がけましょう。
「色白になりたい!」という方は、こちらの「色白になるには?この4つの美白方法でスキンケアを!」で詳しく方法をご案内していますので、チェックしてみてくださいね。
【肌が弱い人の化粧品選び④】ノンケミカルの日焼け止めを選ぶ
無添加、ノンケミカルという日焼け止めが増えています。
しかし、実際には、一部の成分が無添加名だけで、実際には無添加やノンケミカルではない日焼け止めが大半です。
中でも注目してもらいたいのが、防腐剤です。
防腐剤は、化粧品の劣化を防ぐために添加されています。
化粧品の主な成分には水、油脂、グリセリンなど、雑菌やカビの温床となるものが多く含まれているため、開封後の劣化は避けられません。
本来であれば化粧品を安全に使うために必要とされる防腐剤ですが、肌が弱い人にとっては防腐剤の効果も強い刺激となってしまう場合があります。
特に菌の繁殖を防ぐための防腐剤は、もともと人間の肌に存在し肌のバリア機能にも影響している「常在菌」にまで作用してしまうため、結果的に肌を弱らせてしまうことに繋がるのです。
反面、防腐剤が添加されていない化粧品は劣化が早いため、正しく保管し開封後は早めに使い切らなければなりません。
菌が繁殖し不衛生になった化粧品を使い続ければ、菌による炎症など重大な肌トラブルを招くことになってしまいます。それぞれのメリット・デメリットをよく把握し、化粧品を正しく管理することが大切です。
ほどんどの日焼け止めにはケミカルの防腐剤が入っています。
可能なら、ワサビ根発酵エキスなどの植物由来の防腐剤が入っている日焼け止めを選ぶようにしましょう。
「ノンケミカルって何?」「もっと詳しく知りたい」という方はこちらの「ノンケミカルとは?ノンケミカルの日焼け止めとは何か?」をご一読いただければと思います。
【肌が弱い人の化粧品選び⑤】無添加のファンデーション・メイクを選ぶ
メイクの前のファンデーション、その後のメイクは可能な限り無添加のものを選んでください。
1つの基準として、香料や着色料がああります。
香料や着色料は、ファンデーションやメイク用品の見た目や香りを整えるために配合されています。
天然由来の香料・着色料と、合成成分でできた香料・着色料がありますが、肌が弱い人が気をつけたいのは合成香料や合成着色料です。
合成香料や合成着色料は石油由来の成分、タール由来の成分で作られていることが多く、アレルギー体質や肌が弱い人には刺激が強い成分です。ですが、近年は合成成分を精製する技術も進歩し、アレルギーなどのトラブルも少なくなっていると言われています。
ですが、基本的に香料や着色料はあくまでも商品イメージを良くするために使われていて、ファンデーションやメイクの役割とはほぼ関係が無いので、極力刺激を避けたい肌の弱い人には必要のない成分であるとも言えるでしょう。