日焼け止めで「肌が白くなるのを防ぎたい」方や「白くなりたい」方に具体的な方法をご提案♪
今のあなたに必要な情報は、次の3つのうちどれでしょうか?
・日焼け止めを使うと白くなる(白浮きする)のを防ぎたい
・「肌が白くなるトーンアップ系の日焼け止め」について知りたい
・「日焼け止めを使うと肌が白くなるかどうか」を知りたい
それぞれ全く内容が異なりますので、あなたの目的に合わせて情報をお選びくださいね。
むてん子ちゃん
えっと、日焼け止めを使うと、白くなっちゃうんだよね・・・。
(何とかしたい)
その場合は、こちらをご覧になってみてください。
「日焼け止めで肌を白くしたい!」という方は、次の2つのどちらかをご覧くださいね。
化粧品開発者が監修した記事です
監修者 岡田伸司
2000年に日本で初めてコールドプロセス製法でオリーブオイル100%の洗顔石けんを開発する。以来、余計なものを一切含まない納得無添加の無添加化粧品を生み出し続ける。化粧水やクリーム、日焼け止め、クレンジングなど、ランキングサイトで1位を獲得する。敏感肌の女性はもちろん「赤ちゃんにも使えるほど肌へ優しい」と好評。Instagramはこちら。 |
日焼け止めで顔や腕、服などが白くなる4つの原因と対策
- 日焼け止めに紫外線散乱剤が配合されている
- ムラになりやすい日焼け止めを使っている
- 日焼け止めの使い方が記載通りではない
- 日焼け止めと基礎化粧品の成分が混ざる
日焼け止めで顔や腕、服(特に黒い服)や車のシートなど触れたものが白くなる原因は4つあります。
むてん子ちゃん
私が知りたい情報だ!
それぞれ対策とともに詳しくご案内していきますね。
①日焼け止めに紫外線散乱剤が配合されている
日焼けを防止する成分は次の2種類あります。
種類 | 役割 |
---|---|
①紫外線散乱剤 | 紫外線を反射することで肌を紫外線から守る。肌に優しいミネラル。 |
②紫外線吸収剤 |
このうち紫外線散乱剤は白い粉末のため、製品によっては顔や腕の上で白浮きして見えやすく、物や服(特に黒い服)を触ると、触った部分が白くなってしまうことがあります。
むてん子ちゃん
じゃあ、吸収剤の日焼け止めを使えばいいのかな?
紫外線吸収剤は白くなりづらいですが、ケミカルのため、肌へのダメージが懸念されるリスクの高い成分です。
肌が荒れてしまったり、刺激を感じたりすることがあります。
というのも、吸収剤は、肌の表面で紫外線を吸収し、化学的に熱に変換して放出しているからです。
むてん子ちゃん
ちょっと吸収剤は避けたいわね。
加えて、吸収剤を落とすには強いクレンジングが必要で、つい強くこすってしまいますので、肌のことを考えて選ばないようにしてください。
対策は、散乱剤だけの日焼け止め(吸収剤不使用)を使うことです。
現在、市販の日焼け止めは次の2種類あります。
- 吸収剤も散乱剤も配合されている日焼け止め(主流)
- 散乱剤だけの日焼け止め(吸収剤不使用)
むてん子ちゃん
主流のは吸収剤なので避けたいけど、
…散乱剤は白くなる原因なのよね?
散乱剤のみでも、白くならない日焼け止めはありますよ。
実は、1990年ごろに散乱剤の粒子を細かくする技術が登場するなど技術が進化しています。
この他にも、次のような工夫をすることで、白くなるのを防いでいるメーカーがあります。
- 散乱剤をコーティングする
- 散乱剤の配合量を調整する
むてん子ちゃん
じゃあ、「散乱剤のみの日焼け止め」一択ね!
どんなのがイイんだろ?
散乱剤のみの日焼け止めといっても、様々なものがあります。
おすすめなのはノンケミカルの日焼け止めです。
- 紫外線吸収剤を使っていない(散乱剤使用)
- 肌に刺激を与える可能性がある化学物質がゼロ
詳しくはこちらのノンケミカルの日焼け止めを使うでご確認いただけます。
②ムラになりやすい日焼け止めを使っている
お使いになっている日焼け止めのテクスチャが重く、伸びづらく、塗るときにムラになりやすいものかもしれません。
その場合、つい厚塗りになってしまい、その部分が白くなってしまうことがあります。
対策は、散乱剤だけの日焼け止めのうちテクスチャが軽く伸びが良いものを選ぶことです。
むてん子ちゃん
そんな都合の良いモノ、あるの?
はい。成分などを見ながら丁寧に選ぶことで見つけられますよ。
おすすめなのはこちらです。
③日焼け止めの使い方が記載通りではない
日焼け止めを次のように使っているのかもしれません
・手にたっぷりと取る(適量以上)
・強くこするように付けている(無意識に)
こうした使い方をすると、日焼け止めの成分が肌の上で凝縮されて固まり、白いカスのようになって出てくることがあります。
白いカスのようなものが手についた状態で黒い服や車のシートを触ると、その場所にも白いカスがついてしまいます。
むてん子ちゃん
日焼けしたくないから、多めに、しっかりめに塗ってるかも…。
(無意識で)
対策は、日焼け止めに記載されている使い方通りに使うことです。
まずは、日焼け止めを顔に塗るときの適量や塗り方を、製品に記載されている通りにしてみてください。
■参考「岡田UVミルク」
画像のように優しい雰囲気で塗るようにしてみてください。
人差し指では力が入りすぎてしまうことがあります。
次のような手順を意識するなど、取り組まれてみてくださいね。
1. 中指や薬指を使う
2. 額・両頬・鼻・顎に軽く点置きする
3. 顔全体に伸ばす
それでも白くなる場合は、白くならない工夫がされた散乱剤のみの日焼け止めを試してみてください。
④日焼け止めと基礎化粧品の成分が混ざる
丁寧に適量を塗っていても、白いカスのようなものが出る場合、他の基礎化粧品の成分と混ざり合っている可能性があります。
特に次のような合成の化学物質(ケミカル)を含む製品を使っていると、白いカスが出ることが多いです。
- シリコーン
- 合成ポリマー
むてん子ちゃん
私は無添加化粧品を使ってるので大丈夫よね!
無添加化粧品の中にもこうした合成成分が配合されているものがあります。
詳しくはこちらの「肌にいい・肌に優しい化粧品の4つの条件」でご確認いただけます。
むてん子ちゃん
あ~、成分表を見たら、合成っぽいのが入ってた…。
対策は、日焼け止めを塗る前のスキンケアには、シリコーンや合成ポリマーなどが含まれていない化粧品を使うことです。
この他にも、次のような肌への刺激が心配される成分は避けてください。
■避けるべき成分の例
- 合成界面活性剤
- 香料
- 着色料
- 鉱物油
- 防腐剤
- 合成安定剤
「吸収剤+散乱剤の日焼け止め」にはこうしたケミカルが使われていることがほとんどです。
むてん子ちゃん
絶対、吸収剤は避けたいね
見分け方とかってある?
次のような表示などがあるものは吸収剤+散乱剤の日焼け止めです。
- プチプラ
- ウォータープルーフ
- SPF50+、PA++++
- ジェル、ローション、スプレー、スティックタイプ
リスクがありますので、こうしたものは避け、散乱剤が配合されている日焼け止めを選ぶようにしてください。
こちらの『避けるべき成分の「簡易チェック表」』で、成分のチェックをすることで、より確実に避けられるようになりますよ。
むてん子ちゃん
この表は使いやすいね!
ブックマークしとこ♪
それから、塗るタイミングにも工夫が必要です。
化粧品と日焼け止めの成分が混ざるのを防ぐため、スキンケア後は10分程度、時間を置いてみてください。
着替えたり、出かける準備してから日焼け止めを付けるようにすると、時間を置きやすいですよ。
むてん子ちゃん
タイミングなんて考えたこと無かったよ。
- 白浮きしない散乱剤のみの日焼け止めを使う
- 適量を使う
- 強く塗りこまない
- 基礎化粧品を肌に優しい化粧品に代える
- 塗るタイミング気を付ける
参考)日本パーソナルメイク協会「白い消しカスのようなポロポロが出る!」、東京都健康安全研究センター「日焼け止め化粧品を塗るときのコツ」、環境省「使用量を塗る」、白くならない日焼け止め
肌が白くなるトーンアップの日焼け止めで肌を明るく白くする!
肌が白くなるトーンアップ系日焼け止めとは、肌の色を補正する機能がある日焼け止めです。
普通の日焼け止めは無色透明か白色です。
トーンアップ系日焼け止めには、肌が白く見えるようにする成分や着色料が配合されています。
白くなりますが、肌に色を付けるために白く見えるのであって、本来の意味で肌が白くなるわけではありません。
むてん子ちゃん
そりゃ、そうよね。
日焼け止めで肌が白くなるわけないよね?
いえ、日焼け止めであなたの肌が持つ本来の白さ(色白)になることはできますよ。
気になる方はご覧になってみてください。
さて、ここからは、トーンアップ系の日焼け止めのメリット、デメリットをご案内していきますね。
トーンアップ系日焼け止めのメリット、デメリット
メリット | デメリット |
---|---|
トーンアップ系の日焼け止めは、次の2つの成分で、肌の色がワントーン上がるようにしています。
- 白く見えるような成分を配合している
- 合成の着色料を配合している
「白くなるなら使ってみたい」という方もいると思いますが、吸収剤をはじめとしたケミカル成分でできていますので、肌トラブルのリスクが高いです。
むてん子ちゃん
え、そうなの?!
ランキングなどで取り上げられているアイテムをピックアップしましたので、ご覧になってみてください。
・ランキングで人気のトーンアップ日焼け止め5選
ブランド・商品名 | 紫外線防止成分 | 防腐剤 | ウォータープルーフ |
---|---|---|---|
カネボウ・ALLIEニュアンスチェンジUVジェル | BHT(酸化防止剤) | 〇 | |
コーセー コスメデコルテ サンシェルター トーンアップCC 01 | フェノキシエタノール | × | |
スキンアクア・トーンアップUVエッセンス ラベンダー | BHT(酸化防止剤) | 〇 | |
ラロッシュポゼ・UVイデア XL プロテクショントーンアップ | フェノキシエタノール | × | |
無印良品・UVベースコントロールカラー | 紫外線錯乱剤 | フェノキシエタノール | × |
むてん子ちゃん
吸収剤のばっかりだね…。
この他にも防腐剤として次の成分が配合されています。
- フェノキシエタノール
- BHT(ジブチルヒドロキシトルエン)
これらは皮膚に浸透して体内に入ると健康被害を引き起こす可能性がある物質として、法律で配合量の上限が定められています。
むてん子ちゃん
え、大丈夫なの?
肌トラブルを避けるためにも、ケミカルがゼロの「ノンケミカルの日焼け止め」がおすすめです。
参考)肌に優しい日焼け止め、環境省ケミココ「化粧品の成分表示について」
日焼け止めを使えば肌は白くなる?=色白になる?
日焼け止めを使って紫外線を防止することで、肌は白くなります。
むてん子ちゃん
え、日焼け止めで白くなるの?
はい。
この場合は、メラニンの増加を防ぎ、透明感のある肌本来の白さに戻るという意味です。
メラニンとは、肌にある褐色または黒色の色素のことで、紫外線から肌を守るために体内で作られます。
紫外線が体内に浸透するのを防ぐ役割がある一方、次のようなデメリットが生じます。
- 日焼け後の肌が黒くなる
- シミやそばかす、くすみができる
- 健康への影響がある(炎症、白内障、ガンなど)
日焼け止めを使うことで、肌を紫外線から守ることができれば、メラニンは増加せず、次第に透明感のある肌本来の白さに戻りますよ。
むてん子ちゃん
えっと、その場合は、
いつもの通りに日焼け止めを使えばいいのかな?
次のポイントを抑えて使うようにしてください。
・日焼け止めで色白になるための3つのポイント
ポイント | 理由 |
---|---|
①日焼け止めの塗り残しをなくす&こまめに塗りなおす | メラニン色素の生成を防ぐから |
②日焼け止めを塗る前に保湿する | メラニン色素の排出を促進するから |
③ノンケミカルの日焼け止めを使う | 化学物質などによる肌トラブルを防ぐから |
それぞれご案内していきますね。
①日焼け止めの塗り残しをなくす&こまめに塗りなおす
日焼け止めの塗り残しがあると、その部分が紫外線にさらされ、メラニンが生成されてしまいます。
顔以外にも肌が出ている箇所はすべて日焼け止めを塗るようにしてください。
また、外出前に日焼け止めをきれいに塗っても、汗や摩擦で取れてしまいます。
ですので、2~3時間を目安にこまめに塗りなおすようにしてくださいね。
むてん子ちゃん
やっぱり、塗り直しって大事なんだね。
でもちょっと面倒よね…
簡単な塗り直しの方法は、「日焼け止めの塗り直しはメイクの上から1分!」でご確認いただけます。
②日焼け止めを塗る前に保湿する
肌をしっかり保湿することで肌のターンオーバーが正常に行われます。
ターンオーバーとは肌細胞の生まれ変わりのことです。
生成されたメラニン色素が、次第に肌表面に移動し、古い角質とともに剥がれ、新しく作られた皮膚になります。
つまり、作られたメラニン色素が自動的に排出されるということです。
ターンオーバーの周期は健康な肌では一定の周期(28日~)です。
ですが、乾燥したり、紫外線のダメージを受けたりすると、ターンオーバーの周期が乱れてしまいます。
その結果、古い角質がうまく剥がれなかったり、メラニンが排出されずシミになって残ったりします。
保湿と紫外線対策で、本来の白くて美しい肌になります。
むてん子ちゃん
保湿、めっちゃ大事ね!
より詳しくはこちらの「色白になるにはこの4つの美白方法」をご覧ください。
③ノンケミカルの日焼け止めを使う
肌に透明感が無く、くすんでしまっている状態は、乾燥して敏感気味の肌になりつつある状態です。
このときに、ケミカルの紫外線吸収剤が配合された日焼け止めを使うと、赤みが出たり、ニキビができたりといった肌トラブルが出てしまうことがあります。
特に敏感肌気味の方は、肌に優しいノンケミカルの日焼け止めを使うことをおすすめします。
- 紫外線吸収剤を使っていない(散乱剤使用)
- 肌に刺激を与える可能性がある化学物質がゼロ
むてん子ちゃん
私は散乱剤の日焼け止めを使ってるから、ノンケミカルよね!
「散乱剤を使用している日焼け止め」=「ノンケミカルの日焼け止め」ではありません。
むてん子ちゃん
え、そうなの!?
はい。
散乱剤を含めた全ての成分がケミカルではないものを、ノンケミカルの日焼け止めといいます。
ですので、日焼け止めを買う際は全成分に目を通し、化学物質が全く含まれていないものを選ぶようにしてください。
おすすめのノンケミカルの日焼け止めはこちらの『肌に優しく、敏感肌にもおすすめの日焼け止め【ランキング1位獲得】』でご案内しています。
成分表を見ると、自然由来の成分だけでできていることが分かります。
むてん子ちゃん
確かに肌に優しそう!
徹底的にケミカルなどの肌に刺激のある可能性がある成分を無添加にしています。
むてん子ちゃん
えっ、防腐剤も無添加なの?
「ワサビ根発酵エキス」という自然由来の成分で防腐効果が得られるようにしていますよ。
ぜひ、チェックしてみてください。
むてん子ちゃん
参考)【色白になる方法②】ノンケミカルの日焼け止めを塗る、日本化粧品技術者会「ターンオーバー」、色白になるには?、環境省「紫外線による健康影響」、日本皮膚科学会「日焼けの仕組み」