日焼け止めの効果と持続時間を100%にする!塗り方と選び方を伝授
「日焼け止めってどう塗れば効果が出るの?どれくらい持つの?」と疑問に思っていませんか?
自分ではちゃんと塗ったつもりだけど、自己流の塗り方だとキチンと日焼け止めが効果を発揮してくれるかどうか、不安になりますよね。
そこで今回、無添加工房OKADAの無添加コスメ豆知識では、日焼け止めの効果的な塗り方やNGな使い方、肌にイイ日焼け止めの選び方を詳しくご案内していきます。
最後まで読んでいただければ、より効果的に日焼け止めを使えるようになりますよ♪
監修者 岡田伸司 2000年に日本で初めてコールドプロセス製法でオリーブオイル100%の洗顔石けんを開発する。以来、余計なものを一切含まない納得無添加の無添加化粧品を生み出し続ける。化粧水やクリーム、日焼け止め、クレンジングなど、ランキングサイトで1位を獲得する。敏感肌の女性はもちろん「赤ちゃんにも使えるほど肌へ優しい」と好評。Instagramはこちら。 |
【徹底解説】日焼け止めの効果的な塗り方
日焼け止めは、正しく使用しないと本来の効果を発揮してくれません。
そう、「とりあえず塗ったからOK!」というものではないんですね。
それでは、どのように塗れば効果が得られるのでしょうか?
そこでまず、取り組んでいただきたいのが、日焼け止めを塗る前の3つのポイントです。
- 均一にむらなく塗る
- 肌になじませるように塗る
- 重ねづけをする
つまり、「日焼け止めの効果を得るには、塗られていない箇所を作らない」ということがポイントなんです。
「とりあえずサーッと塗る」という方は、むらづきになってしまいますので、3つのポイントをしっかりと守ってみてくださいね。
それを踏まえた上で、ここからはパーツごとの日焼け止めの効果的な塗り方をご案内していきます!
【塗り方①】顔・首は指のはらで塗る
まずご案内するのは、顔と首への日焼け止めの効果的な塗り方についてです。
顔と首を紫外線からしっかり守るために必要な日焼け止めの量ですが、こちらはメーカーの容器に書いてありますので、ご覧になってみてくださいねね。
今からご案内するのは8つの手順です。
「え、8つもあるの?!」と思われるかもしれませんが、後でくすみやシワができて後悔したり、高額な美白系の化粧品を買ったりせずにすみますので、ちょっと面倒でも、あなたの「日常のスキンケア」に取り入れていただければと思います。
※あと、手順を実際にイメージしてみてくださいね。
- 【手順①】手のひらに日焼け止めの半量をのせ、額、両ほほ、顎、鼻に置く
- 【手順②】4本の指のはらを使いなじませるように、額の中心部から髪の生え際まで塗り広げる
- 【手順③】頬と顎は、内側から外側へなじませるように丁寧に塗り広げる
- 【手順④】鼻は筋に沿って、上から下へなじませる
- 【手順⑤】まぶたと目のまわりは、手の甲で日焼け止めを伸ばし、やさしく目頭から目尻に沿ってなじませる
- 【手順⑥】首も日焼け止めを手の甲で伸ばし、鎖骨の上辺りから顎の裏側まで塗り広げる
- 【手順⑦】首の後ろも同様に塗る
- 【手順⑧】残りの日焼け止めを使って①~⑦をもう一度繰り返す、2回目はやさしく一気に塗り広げるイメージで行う
1回目は肌をこすらない程度の力で、なじませるように丁寧に塗っていき、重ねづけの2回目は、全体を均一にカバーするように塗ってくださいね!
【塗り方②】ボディは手のひら全体で塗る
次に、体への日焼け止めの効果的な塗り方についてです。
日焼け止めの量はメーカーの容器をご覧になってみてくださいね。
※書いていない場合はメーカーに聞いてみてください。
それでは、手順をご案内していきます。
- 【手順①】日焼け止めを腕の外側中心部、肩から手の甲まで線を引くようにのせる
- 【手順②】手のひら全体を肌に密着させ、大きな円を描くように3~4回塗り広げてなじませる
- 【手順③】腕の内側、脚の表裏も同様に塗る
- 【手順④】均一にむらなく仕上げるため、①~③を繰り返す
体に塗る場合は、表と裏に分けて日焼け止めを塗りますので、気づかないうちにサイドに塗り残しができてしまうことがあります。
なのでサイドまでしっかり円を広げるように、意識してみてくださいね。
・・・さて、ここまでは効果的な塗り方についてご案内してきました。
ここからは、ついやってしまいがちなNGな使い方をご案内していきます。
効果的な塗り方とセットで覚えてしまってください!
効果ナシ!6つのNGな日焼け止めの使い方
日焼け止めも使い方を一歩間違えれば、効果がないだけでなく、肌トラブルの元になることがあります。
ここからは、アメリカの皮膚ガン研究を行っている皮膚科医が指摘する「日焼け止めのNGな使い方」を6つ、ご案内していきますね。
- 十分な保湿ケアをせずに塗る
- 少ない量を塗る
- 外出の直前に塗る
- 塗り直しをしない
- 期限切れのものを使う
肌が乾燥した状態で日焼け止めを塗ると、肌荒れの原因になります。
また、推奨されている使用量より少ない量を塗ると、効果は大幅に減少してしまいます。
それから、塗るタイミングも重要です。
肌を紫外線から守るための保護バリアが、肌を覆うまでには約20分かかります。
ですので、日焼け止めを塗ってから20分以内に肌を紫外線にさらすと、日焼けしてしまう可能性が高いんですね。
さらに、汗をかくと、日焼け止めは流れてしまうことがあります。
その場合はこまめに塗り直す必要があります。
※日焼け止めの塗り直しについては、こちらの「【日焼け止めの塗り直し】メイクの上から1分・オフは5分で簡単に♪」に詳しく載っていますので、ご覧になってみてくださいね。
それから日焼け止めは、保存状態が悪かったり古くなったりすれば、酸化して変質してしまいます。
見た目やニオイで分からなくても、期限切れのものは肌トラブルの原因になります。
・・・このように、日焼け止めは間違った使い方をしてしまいますと、効果が減少するどころか、肌に悪影響を及ぼす可能性までありますので、注意が必要です!
【素朴な疑問】日焼け止め効果の持続時間は?SPFとPAが関係してるってホント?
日焼け止めの効果の持続時間は、SPFとPAが関係しています。
一度は目にしたことがあると思いますが、何となく「数値が高ければ日焼け止めの効果は高く、持続時間が長い」とお考えではありませんか?
一理あるのですが、実はSPFやPAの数値が高い日焼け止めを長時間使ったり、毎日使ったりすると、肌トラブルになりかねないんです。
SPFとPAをキチンと理解して使えば、そうしたことは確実に防ぐことができます。
まずはこちらの表をご覧ください。
SPFとPAの役割の違いと、日焼け止めの効果の持続時間についてまとめたものです。
防ぐ紫外線の種類 | 意味 | 効果の持続時間 | |
---|---|---|---|
SPF | UV-B(紫外線B波)
※肌表面に炎症を起こし、シミの原因になる |
UV-Bが肌に炎症を起こすまでの防止時間を何も塗らない時と比較した数値。
※1~50+で表示され、数値が高いほうが防止時間が長くなる |
・SPF1=20分
・SPF20 ※日常生活に適している ・SPF50 ※炎天下レジャーに適している |
PA | UV-A(紫外線A波)
※肌の真皮層に到達し、DNAやコラーゲンにダメージを与え、シワやたるみの原因になる |
UV-Aに対する防止効果を4段階の「+」で表示。
※+の数が多くなるにつれ効果が高くなる |
PA+ 効果がある PA++ かなり効果がある PA+++ 非常に効果がある PA++++ 極めて高い効果がある |
※SPFやPAについての説明をすると数字などが出てきて読み飛ばしてしまいがちですが、ぜひ上の表をご一読いただければと思います!
この表をご覧いただくと「日焼け止めの効果ってこんなに長い時間続くんだ!」と思いませんか?
実は日常で使う分には、SPF20、PA++で十分に効果的なんです。
SPF20、PA++ 保湿力もあり下地にもOK!
ノンケミカルUVミルクをチェックする
朝8時に日焼け止めを塗って、お昼の2時前に塗り直せば、しっかりと紫外線対策はできます。
※紫外線の時間帯については、「紫外線が強い時間帯は?絶対焼かないための知識と5つの対策法を伝授」をご覧になってみてください。
ただ、日常生活でも汗をかきますよね。
そうすると、その効果は表示された時間どおりではなくなってしまいます。
ですので、汗をかいたり化粧崩れした時は、塗り直しをするようにしてくださいね♪
※日焼け止めの塗り直しについては、こちらの「【日焼け止めの塗り直し】メイクの上から1分・オフは5分で簡単に♪」に詳しく載っていますので、ご覧になってみてくださいね。
SPF50などの数値の高い日焼け止めは、海水浴に行ったり、屋外でテニスやゴルフをしたり、山登りしたり、スキー・スノボをしたりといった特定のシーンにだけ使用するようにしてくださいね。
日常でも特定のシーンでも絶対焼きたくない人は、『日焼け止めしたい人におすすめ!帽子や日傘、サングラスなどの紫外線対策グッズで「もう焼かない」を実現』でフル装備の紫外線対策をなさってください。
タイプ別!効果を最大限に引き出す日焼け止めの選び方
日焼け止めには、ミルクやクリームタイプなど、たくさんの種類があります。
「なんとなくこのタイプが好きだから」という理由で選びがちですが、その特徴を活かした使い方をする必要があります。
そうしないと、本来の日焼け止めの効果は得られなくなってしまうからです。
ここでは、日焼け止めを選ぶときのポイントや各タイプの特徴と使い方についてご案内していきます!
日焼け止めを選ぶときの4つのポイント
あなたの日焼け止めを選ぶ基準は何ですか?
「効果がある」、「使い心地がいい」、「ランキングが上位だから」、「口コミが良いから」、「売れてるから」など、いろいろとあると思います。
効果があるのは当たり前ですが、それと同じぐらい重要なのは「肌にとってイイものかどうか」です。
日焼け止めは、毎日、長時間、肌につけ続けるものだからです。
ですので、ここでは肌にイイ日焼け止めを選ぶ4つのポイントをご案内しますね。
- SPF20、PA++程度のものを選ぶ
- ノンケミカルのものを選ぶ
- 保湿力の高いものを選ぶ
- 特徴や用途に合わせて選ぶ
まず1つ目のSPF20、PA++程度のものを選ぶ理由ですが、こちらは先ほどもご案内した通り、日常ではSPF20、PA++で十分だからです。
日常生活に炎天下でのレジャー用のSPF30~50/PA+++は必要ありません。
肌への刺激が強いため、肌トラブルの原因になってしまうからです。
2つ目のノンケミカルのものを選ぶ理由は、肌トラブルを防ぐためです。
”ノンケミカルではない日焼け止め=ケミカルの日焼け止め”には、肌の上で化学反応を起こして紫外線の影響を減らす役割がある紫外線吸収剤が使用されています。
この成分が肌トラブルを引き起こす可能性があるのです
SPFやPAの数値が高いものは、ノンケミカルと書いてあってもケミカルの日焼け止めです。
さらにいえば、数値にかかわらず、ノンケミカルと書いてある日焼け止めも、実際はそのほとんどがケミカルの日焼け止めですので、ご注意いただきたいと思います。
※ノンケミカルの日焼け止めについては、「ノンケミカルとは」と「ノンケミカル・天然成分100%の日焼け止め」をご覧になってみてください。
3つ目の保湿力の高いものを選ぶ理由は、日焼け止めを塗るときは、保湿に意識がいかないことがあるからです。
というのも、湿度が高い季節に塗ることが多いから。
ですが、保湿をしないと、肌は乾燥しがちになってしまいます。
ですので、保湿効果のある成分が配合された日焼け止めを使って、潤いをキープするようにしてくださいね。
天然系、自然系の成分だけで構成されたものがベストです。
そして、4つ目の特徴や用途に合わせて選ぶ理由は、日焼け止めの効果を十分に得るためです。
特徴とは何なのでしょうか?
ここからは、6種類の日焼け止めの特徴と使い方をご案内していきますね。
6種類の日焼け止めの特徴とおすすめの使い方
日焼け止めのタイプ | 特徴 | 用途に合った使い方 | 効果 |
---|---|---|---|
ミルク | 伸びがよく肌に密着しやすいため、塗りやすい 。肌なじみがよく、ファンデーションとの相性がいい 。保湿効果が高い。 | メイク前、日常生活のメイン使用に最適 | |
クリーム | 肌なじみがよく、ファンデーションとの相性がいい 。保湿効果が高い。テクスチャーが固めで伸びにくい。 | メイク前、日常生活のメイン使用に最適 | |
ジェル | 伸びがよく、軽いつけ心地でさっぱり感がある。白浮きしないが、落ちやすい。 | 体用として夏場のレジャーに最適 | |
パウダー | 低刺激で、持ち運びしやすい 。落とすのに、専用のクレンジングが必要な場合がある。 | メイクの上からの塗り直しに最適 | |
スプレー | 手を汚さず簡単につけられるが、カバー力は弱い。持ち運びしやすいが、落ちやすい。 | 屋外での塗り直し、髪に最適 | |
シート | 簡単にいつどこでも塗れるが、SPF/PAの数値が低い。 | 忙しいときの体用に最適 |
この表にあるように、それぞれ特徴が大きく違ってきますので、用途別に使い分けるようにしていただきたいと思います。
ちなみに、普段使いなら、肌なじみがよくて伸びやすいミルクタイプが1番おすすめです。
理由は、保湿効果も高く化粧下地として使え、さらに伸びがいいので均一にむらなく塗ることができるからです。
最初にご案内した通り、日焼け止めは均一にむらなく塗ることが重要でしたね。
ですので、「どのタイプがいいか迷うな・・・。」というときは、使いやすいミルクタイプのものを選ぶようにしてみてくださいね。
保湿力もあり下地として使える!ノンケミカルUVミルクをチェックする
まとめ
日焼け止めの効果を最大限に活かすには、メーカーの指定する適量を、むらなく均一に塗るということと日常ではSPF20、PA++で十分に効果的なことが分かりました。
あとは、ノンケミカルのものではないと、肌トラブルの原因になりかねませんので、慎重に選ぶようにしてみてくださいね。
今回ご案内した効果的な塗り方と選び方を実践していただければ、屋外でも楽しく過ごしていただけますよ♪