ハーブで虫除け!おすすめの5種類と育て方、活用方をご紹介♪
「ハーブを使った虫除けで、夏場の蚊やゴキブリを寄せ付けないようにできるのかな?」と疑問に思っていませんか?
ハーブで虫除けできたら、安全で安心ですよね。
今回、無添加工房OKADAの無添加コスメ豆知識では、ハーブで虫除けする方法をご紹介します!
ハーブの虫除け効果や害虫別おすすめハーブの種類や育て方、活用法まで、順を追って解説していきます。
最後までお読みいただければ、ベランダや庭をおしゃれにしながら虫除けができるようになりますよ♪
監修者 岡田伸司 2000年に日本で初めてコールドプロセス製法でオリーブオイル100%の洗顔石けんを開発する。以来、余計なものを一切含まない納得無添加の無添加化粧品を生み出し続ける。化粧水やクリーム、日焼け止め、クレンジングなど、ランキングサイトで1位を獲得する。敏感肌の女性はもちろん「赤ちゃんにも使えるほど肌へ優しい」と好評。Instagramはこちら。 |
ハーブで虫除けができる理由とその効果は?
ハーブで虫除けできる理由はハーブの香りに害虫の苦手な成分が含まれているからです。
虫が嫌って逃げていく効果を「忌避(きひ)効果」というのですが、興味深いのは、ハーブの種類によって、忌避効果を発揮する働きが異なることです!
- タイムなどのシソ科の精油は、ゴキブリや蚊を寄せ付けない強い香りを放つ
- よもぎなどのキク科は、害虫にとって悪臭になるような匂いと苦味を作り出す
- 虫除けスプレーに使用されるフェンネルなどは、天然毒素を含む
このように、それぞれ害虫を寄せ付けない働きがあるため、ハーブで虫除けすることが可能なんです。
では、その効果はどれくらいあるのか?気になりますよね。
巷では、「気休め程度」とよく言われているようですが、ハーブの香りが継続していれば、十分な忌避効果を得られます。
もちろん、殺虫効果まではありませんが・・・、虫を寄せ付けにくくするためには十分に活躍しますよ。
【おすすめ順】虫除けのために植えるハーブなら、この5つが最強!
こちらの表に、蚊やゴキブリなどの害虫を寄せ付けない、5つのおすすめのハーブをまとめてみました。
特徴 | 効果のある害虫 | 育てやすさ | |
---|---|---|---|
ペパーミント | ヨーロッパ原産、シソ科ハッカ属の多年草。主成分のメントールは揮発性の精油成分なので忌避効果がある。繁殖力が強い。 | ゴキブリ、蚊、ハエ、アリ | |
ラベンダー | 地中海沿岸原産、シソ科ラヴァンデュラ属の半木本性植物。主成分のリナロールと酢酸リナリルには忌避効果がある。地域の気候に合った品種を選ぶと栽培しやすい。 | 蚊、室内にいる小さな虫 | |
ローズマリー | 地中海沿岸原産、シソ科マンネンロウ属の常緑性低木。主成分のロスマリン酸には防虫効果がある。耐寒性・耐暑性に強い。 | 蚊、ゴキブリ、衣類の虫、ダニ | |
タイム | ヨーロッパ原産、シソ科イブキジャコウソウ属の多年生植物。主成分のチモールには鎮痛効果があるため、害虫にとっては有毒。病害虫がつきにくい。 | ゴキブリ、蚊 | |
ゼラニウム | 南アフリカ原産、フウロソウ科テンジクアオイ属の多年草。主成分のシトロネラールには防蚊効果がある。強健で栽培しやすい。 | 蚊 |
これらのハーブは、害虫が嫌う成分を多く含んでいますので、正しい使い方をすれば、高い虫除け効果が期待できます!
また、収穫後には、料理やハーブティーとして楽しんだり、サシェ(匂い袋)を作って香りを楽しむこともできますよ♪
「安全で安心なので興味はあるけど、育てている時間とか場所がないかなぁ・・・」という人は、最近ではハーブのエッセンシャルオイルだけで作られた虫よけスプレーがありますので、試してみてくださいね。
ガーデニング初心者も安心!5つのおすすめ虫除けハーブの育て方
ここからは、先ほどおすすめしたハーブの育て方についてご案内していきますね。
はじめに、これら5つのハーブに共通しているのが、強健で初心者でも育てやすいということです!
日当たりと風通しを考えた置き場所・水やり・用土・温度という4つの基本ポイントさえ押さえていただければ、あまり手間をかけずに栽培することができますよ。
今回は、初心者が植え付けしやすい苗からの育て方をご案内していきますね♪
ペパーミントの育て方:鉢植えで管理する
ペパーミントの特徴の1つが繁殖力、とにかく庭に直植えするとあっという間に広がってしまいますので、鉢植えで栽培することをおすすめします!
- 苗選びは、葉の色がよく茎がしっかりしていて数本でているものを選ぶ
- 用土は、ハーブまたは野菜の土を選ぶ
- 置き場所は、半日陰で風通しの良い場所を選ぶ
これら3つのポイントを押さえた上で、ペパーミントを育てたい鉢を用意してくださいね。初心者には5~6号くらいの鉢がおすすめですよ。
植え付ける時期は、春と秋です。
- 用意した鉢の6分目まで土を入れ、苗を軽くほぐしてから鉢に入れる
- 苗のまわりに土を入れていき、鉢の上から2cmくらいのところでやめる
- 根元を軽く押さえるように押し、苗を安定させる
- 水やりは土の表面が乾いたら、たっぷり与える
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夏場はとくに乾燥しやすいため、土の表面をチェックして定期的に水やりをしてください。冬場は寒さに強いため、屋外に置いたまま育てられます。
また、ペパーミントは生命力がとても強いので、肥料は与えなくても大丈夫ですよ。
ラベンダーの育て方:水はけをよくする
ラベンダーは高温多湿に弱いので、夏場でも簡単に移動させられる鉢植えがおすすめです。地植えにする場合は、日当たりと風通し、水はけが良く西日が当たらない場所を選んでくださいね。
- ラベンダーは系統によって耐寒性・耐暑性が異なるため、涼しい地域であればアングスティフォリア系のイングリッシュラベンダー、暖地であればラバンディン系のグロッソなど、環境に合った品種を選ぶ
- 用土は、ラベンダー用培養土などの水はけの良い土を選ぶ
- 置き場所は、日当たりがよく風通しの良い場所を選ぶ
- 鉢内部の水分量が多すぎる過湿を防ぐため、5~6号くらいの鉢を選ぶ
植え付ける時期は、系統によって多少異なりますが、3~5月です。
- 鉢底ネットの上に鉢底石を2~3cm入れ、鉢の3分の1まで土を入れる
- 苗を崩さないように鉢の真ん中に置き、まわりに土を入れ安定させる
- 鉢の上から2cmくらいのところまで土を入れ、ウォータースペースを確保する
- 根元にたっぷりの水を与える
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水やりは、土の表面が乾いていたら根元にたっぷり与えます。ラベンダーの葉や花に水がかからないよう、気をつけてくださいね。
肥料は、春から初夏にかけて月1回程度、緩効性化成肥料を与えるのがおすすめです。
ローズマリーの育て方:水と肥料を与えすぎない
ローズマリーは湿気に弱いので、梅雨時期の雨による根腐れを防ぐためにも、移動可能な鉢植えがおすすめです。
- ローズマリーは株が小さいと生育が遅いので、成長している大きめの苗を選ぶ
- 用土は、水はけの良いハーブ用の土を選ぶ
- 水分を蒸発させる、素焼きの鉢を選ぶ
- 置き場所は、土が乾燥しやすいくらい日当たりが良く、風通しが良い場所を選ぶ
ローズマリーは根がしっかり張るまで生育が遅いので、根が深く張れる広さの鉢を用意してくださいね。目安としては10号くらいです。
植え付ける時期は、春と秋です。
- 鉢底ネットの上に鉢底石を2~3cm入れ、鉢の3分の1まで土を入れる
- 苗を崩さないように鉢の真ん中に置く
- ぎゅうぎゅう押さえつけずに、ゆるく苗のまわりに土を入れ安定させる
- 鉢の上から2cmくらいのところまで土を入れ、ウォータースペースを確保する
- 水やりは土の表面が乾いたら、たっぷり与える
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ローズマリーは乾燥気味に育てるのがポイント、水のやりすぎには気をつけてくださいね。
肥料もほとんど必要ないので、基本は放置管理で大丈夫ですよ。ただし、梅雨と真夏の時期だけは過湿を防ぐため、こまめに剪定することを忘れずに!
タイムの育て方:日当たりと風通しの良い場所を選ぶ
350種以上の品種があるタイム、どの品種でも虫除け効果はありますので、用途に合わせて立性またはほふく性を選ぶといいですよ。
- タイムは高温多湿の蒸れに弱いので、下葉が蒸れで痛んでいない苗を選ぶ
- 用土は、ハーブ用の培養土など水はけの良い土を選ぶ
- 置き場所は、日当たりと風通しの良い場所を選ぶ
タイムは生育がよく根詰まりしやすいので、鉢植えで育てる場合は5号以上の鉢から使用することをおすすめします。
植え付ける時期は、真夏と真冬以外の時期です。
- 鉢底ネットの上に鉢底石を2~3cm入れ、鉢の3分の1まで土を入れる
- 苗を崩さないように鉢の真ん中に置き、まわりに土を入れ安定させる
- 鉢の上から2cmくらいのところまで土を入れ、ウォータースペースを確保する
- 表面から土を軽く押し、固める
- 水やりは、用土が乾いてからたっぷり与える
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タイムは多湿の蒸れによって株が腐りやすいので、乾燥気味に育てるといいですよ。地植えの場合、根付いた後の水やりはほぼ必要ないです。
肥料は、生育がよくないときに緩効性の固形肥料を土の上に置くくらいで十分です。置き肥をするタイミングは春と秋それぞれ1回を目安にしてくださいね。
ゼラニウムの育て方:季節によって管理方法を変える
ゼラニウムは、長雨にあたると花や茎が腐りやすいため、軒下などに移動可能な鉢植えがおすすめです。
- 苗選びは、茎の下方から緑色の葉がついていて、黄色く変色していない苗を選ぶ
- 用土は、ハーブ用の培養土など水はけの良い土を選ぶ
- ゼラニウムは生育が良いため、根が十分に張れる深さ20cm以上の大きい鉢を選ぶ
- 置き場所は、日当たりと風通しが良く、梅雨は雨に真夏は西日に当たらない場所を選ぶ
植え付ける時期は、4月・5月・9月です。
- 鉢底ネットの上に鉢底石を2~3cm入れ、鉢の3分の1まで土を入れる
- 苗を軽くほぐしてから鉢の真ん中に置き、まわりに土を入れ安定させる
- 鉢の上から2cmくらいのところまで土を入れ、ウォータースペースを確保する
- 水やりは、用土が乾いてからたっぷり与える
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水やりをする時は、花びらに水がかからないように根元に与えるようにしてくださいね。
また、ゼラニウムは最高気温が10~25℃の時期に成長するので、その時期だけ月1回のペースで置き肥をすると、花がきれいにたくさん咲きますよ♪
「ナチュラルでリーズナブルなのはイイんだけど、ハーブを育てるのはちょっと面倒かな・・・」、「う~ん、スペースがないしなぁ」という人は、ハーブのアロマ効果を利用した虫除けスプレーを利用してみてください。
虫除けハーブの活用法!どこにでも持ち歩けるサシェを作ろう♪
虫除けサシェの作り方です。
用意するもの:ハーブ、輪ゴム、紐、お茶パック、巾着袋
- 収穫したハーブを軽く水で洗い、水分を拭き取る
- 適量をまとめ、輪ゴムで束ねたあと紐で結ぶ
- 直射日光が当たらず風通しの良い場所に、逆さ吊りして干す
- 乾燥ハーブができたら、20gずつお茶パックに入れる
- お茶パックを巾着袋の中に入れる
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サシェは、香りがしなくなってくると虫除け効果が期待できないので、新しいものに入れ替えてくださいね。
見た目もかわいいので、玄関や窓際、収納スペースに置くといいですよ♪
疑問解決!虫除けハーブについてのQ&A
「虫除け効果のあるハーブは自分でも育てられそう!」と分かると、いろいろ「これはどうなんだろう?」と疑問が出てきますよね。
そこでですね。実際、栽培を始める前に知っておくと役立つ疑問点をいくつかまとめてみました!
Q.虫除け効果のあるハーブの中で、グランドカバーになる種類は?
おすすめは、初心者でも育てやすいカモミール、クリーピングタイム、ローズマリーです。
ミントとクラウンベッチもグランドカバー(ground cover)としておすすめですが、増殖力がとても強いので、植える場所などに注意が必要です。
Q.寄せ植えに向いている虫除け効果のあるハーブの種類は?
初めにお伝えしておきますが、ハーブの寄せ植えは上級者向きです。
その理由は、生育環境の異なるハーブを同じ条件下で育てなければならないからです。
管理するのが大変な寄せ植えですが、ここでは相性の良い種類をご案内しますね。
おすすめは、ローマンカモミール&ルッコラ&クレソン、コリアンダー&レモンバームです。
Q.玄関や室内でも虫除け効果のあるハーブは育てられる?
室内で育てられないことはありませんが、日当たりや室内温度、病害虫の発生後の対処など、難しい部分はたくさんあります。
まとめ
今回ご案内したハーブは、育てやすく虫除け効果もありますので、ガーデニングを始めたい方にはピッタリです!
育てながら、収穫したときの使い道を考えるのも楽しみのひとつですよね♪
ただ、ガーデニングは日に当たる作業ですので、紫外線対策とスキンケアは万全に行うようにしてくださいね。