無添加コスメまめ知識

肌に優しい日焼け止めの6つの基準と敏感肌向けUV16品の調査結果

「肌に優しい敏感肌用の日焼け止めが欲しい…」
「プチプラの敏感肌用の日焼け止めって、肌に優しいかな？」
「デパコスの敏感肌OKの日焼け止めなら、安心して使えるよね？」

むてん子ちゃん

敏感肌気味だけど、日焼け止めしないとマズいよね？肌に優しいのがいいなぁ・・・

肌にニキビがあったり、赤みがあったりと荒れやすい状態なら、肌に優しい日焼け止めを使いたくなりますよね。

実は「肌に優しい」には基準があることをご存知でしょうか？

むてん子ちゃん

基準・・・。

そんなこと、考えたことなかったな。

（難しいのはイヤ）

このページでは、肌に優しい日焼け止めの6つの基準をご案内し、その基準にそってプチプラやデパコスの敏感肌用の日焼け止めをチェックしていきます。

敏感肌でお悩みの方は、ぜひお役立てくださいね。

>>肌に優しいおすすめの日焼け止めを見る

化粧品開発者が監修した記事です

監修者　岡田伸司

2000年に日本で初めてコールドプロセス製法でオリーブオイル100％の洗顔石けんを開発する。以来、余計なものを一切含まない納得無添加の無添加化粧品を生み出し続ける。化粧水やクリーム、日焼け止め、クレンジングなど、ランキングサイトで1位を獲得する。敏感肌の女性はもちろん「赤ちゃんにも使えるほど肌へ優しい」と好評。Instagramはこちら。

肌に優しい日焼け止めの6つの基準を解説！

　肌に優しい日焼け止めの6つの基準

紫外線吸収剤が入っていない
紫外線散乱剤（紫外線反射剤）を使用している
化学物質が一切入っていない（ノンケミカル）
石鹸で落ちる
防腐剤が無添加（自然由来の成分で防腐効果）
紫外線防御指数がSPF20、PA++程度のもの

肌に優しい日焼け止めの基準は6つあります。

よくみかける内容もあれば、そうでないものもあると思います。

むてん子ちゃん

ノンケミカルとか、SPFとかは目にしたことがある！

ドラッグストアの日焼け止めのコーナーでよく目にされると思います。

それぞれ分かりやすくご案内していきますね。

①紫外線吸収剤が入っていない

紫外線吸収剤は紫外線を防ぐ成分の1つです。

次のような理由で肌に優しくありません。

・合成成分＝肌への刺激が心配される成分
・肌表面で化学反応を起こして紫外線を防ぐ
・SPFやPAなどの数値が高く、落としづらい

むてん子ちゃん

合成とか化学反応とかは肌によくなさそうなのは分かるけど・・・

SPFやPAの数値は高い方がイイのでは？

数値が高いということは、紫外線を防ぐ効果が高いということですので、その点ではメリットです。

ただし、実際はそこまでの高い数値は不要です。

・SPFとPAを解説

用語	役割
SPF （Sun Protection Factor/サンプロテクションファクター）	UV-Bを防ぐ時間を示す。SPF1は20分程度。SPF50+が最大で、16時間以上防ぐ効果がある。日常生活ではSPF20（約7時間）で十分。こまめな塗り直しの方が重要。
PA （Protection Grade of UVA）	UV-Aを防ぐ能力を+の数で示す。最小のPA＋で「効果がある」、最大のPA++++（フォープラス）で「極めて効果が高い」の意味。日常生活ではPA++（効果がかなりある）で十分。

数値が高いものには合成成分が使われているのですが、石鹸などでは落ちず、強いクレンジングを使う必要があり、その分、肌への負担があります。

肌への影響を考えると、日常生活ではSPF20、PA++ぐらいで十分です。

むてん子ちゃん

なるほど。

それなら、吸収剤は避けた方がよさそうね。

どんな成分名なのかしら？

具体的な成分名はこちらでご確認いただけます。

紫外線吸収剤の具体的な成分例をチェック！

オキシベンゾン

メトキシケイヒ酸エチルヘキシル（オクチノキサート）

アボベンゾン（t-ブチルメトキシジベンゾイルメタン）

エチルPABA（パラアミノ安息香酸エチル）

サリチル酸フェニル

シノキサート

ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル

ジメチルPABAエチルヘキシル（オクトクリレン）

ビスエチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン（チノソーブS、ベモトリジノール）

ドロメトリゾール

参考）日焼け止めの成分は紫外線吸収剤と紫外線散乱剤の2種！

むてん子ちゃん

・・・覚えきれないよ～

暗記するのは難しいので、このページを「お気に入り登録」していただき、後で見返せるようにしてみてください。

むてん子ちゃん

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②紫外線散乱剤（紫外線反射剤）を使用している

紫外線散乱剤はミネラルで、物理的に紫外線を反射させることで紫外線を防ぎます。

ミネラルとは？

・5大栄養素の1つ（糖質、脂質、たんぱく質、ビタミン、ミネラル）
・生体を構成する主な4元素（酸素、炭素、水素、窒素）以外の元素
・無機質とも呼ばれる
・非金属、軽金属、重金属に分類される
・人体には16種類のミネラルがある

参考）岡山大学医学部附属病院「ミネラルについて」

日焼け止めに使われるミネラルには次のような成分があります。

　紫外線散乱剤（紫外線反射剤）

酸化チタン
酸化亜鉛
酸化セリウム

一般的には、肌の表面で化学反応を起こさない、肌に優しい酸化チタンや酸化亜鉛が使われます。

むてん子ちゃん

これなら覚えられるね！

ぜひ、成分表をチェックしてください。

参考）紫外線吸収剤が不使用の日焼け止めとは？

③合成の化学物質が一切入っていない（ノンケミカル）

むてん子ちゃん

ノンケミカルは分かる！

紫外線吸収剤が入ってなければ、ノンケミカルなんだよね？

このあたりが誤解を招きやすい部分です。

「ケミカル」とは「化学的に合成された」という意味ですので、ノンケミカルには次のような意味があります。

　ノンケミカルとは？

「化学的に合成されていない」＝「肌への刺激が心配される成分がゼロ％」

参考）ノンケミカルとは？

ですが、ノンケミカルと表示されている日焼け止めの成分を見ると、紫外線散乱剤が使われているだけで、肌への刺激が心配される合成の化学成分が配合されていることが多いです。

むてん子ちゃん

そんな・・・

どれが合成の化学成分かなんて、分からないよ・・・

取り急ぎ、成分表を見て、次のような内容なら避けてください。

・成分名が長い
・英数字が使われている
・植物名が少ない
・ウォータープルーフとを記載されている

このような製品は合成成分が含まれている可能性が高いです。

「本来のノンケミカルの日焼け止め」の成分表には、こちらのような成分名が記載されています。

むてん子ちゃん

成分表の成分名だけで、なんだか、肌に優しそうって分かるね！

④石鹸で落ちる

　石鹸で落ちる日焼け止めが肌に優しい3つの理由

肌に刺激のある合成成分が無配合
強いクレンジングを使う必要が無い
こすって落とす必要が無い

本来のノンケミカルの日焼け止めなら、やさしい成分の石鹸で、さっと落とすことができます。

むてん子ちゃん

なるほど！

石鹸で落ちるって何がいいのか分からなかったけど、こういうことなのね！

一方、石鹸で落ちない日焼け止めは次のような点で肌に優しくありません。

・肌に心配な成分が配合されている
・落とすために強い成分（合成界面活性剤など）のクレンジングが必要
・なかなか落ちないので、こすってしまいがち

むてん子ちゃん

なるほど、3つの意味で肌によくないのね。

見分け方が知りたいな（超簡単なヤツ）

合成の成分が配合されているかどうかをパッと見抜くなら、次のポイントがあります。

・SPFやPAの値が高い
・価格が1,000円以下
・ウォータープルールと記載されている

むてん子ちゃん

これならわかりやすいね！

ただ、「石鹸で落とせる」と表示してあっても、実際には合成成分が配合されていて、洗顔料で落とす必要があるものも多いのが現状です。

むてん子ちゃん

う～ん。。

本当に石鹸で落とせるのかどうか、見分け方ってあるのかな？

ここまでご案内した内容である程度は防ぐことができますよ。

ですので、このページの内容と日焼け止めの成分表を照らし合わせていただくといった、自衛をしてみてください。

石鹸で落ちる日焼け止めについてはこちらの「石鹸で落とせる日焼け止めとは？」でより詳しくご案内していますので、チェックしてみてくださいね。

⑤防腐剤が無添加（自然由来の成分で防腐効果）

日焼け止めには、次のような合成の防腐剤が使用されている場合があります。

日焼け止めに使われる防腐剤の例

パラベン（メチルパラベン、プロピルパラベン、エチルパラベン、ブチルパラベン）
フェノキシエタノール
安息香酸
サリチル酸
1,2-ヘキサンジオール
ジブチルヒドロキシトルエン（BHT）

これらは、肌に刺激を与える心配のある成分ですが、プチプラの日焼け止めには良く使われています。

理由は原料が安価なためコストを抑えることができるからです。

一方、本当に肌に優しい日焼け止めには、次のような自然由来の成分で防腐効果がある成分が配合されています。

　自然由来の防腐剤の例

ワサビ根発酵エキス
ダイコン根発酵液
酸化銀
ヒノキチオール

むてん子ちゃん

散乱剤ほどじゃないけど、数も少ないね。

これなら、何とか覚えておけるかも。

参考）厚生労働省「農薬・動物用医薬品部会報告について」

⑥紫外線防御指数がSPF20、PA++程度のもの

　肌に優しい日焼け止めの数値

SPF20で紫外線B波を6～7時間ほど防ぐ
PA++は紫外線A波をかなり防ぐ

先ほどもご案内しましたが、数値はこれぐらいで十分です。

むてん子ちゃん

つい、数値が高い方がイイって思うし、目が行くけど、数値がこれぐらいでも十分防げるのね。

はい、十分防ぐことができます。

大事なのは塗り直しをこまめにすることです。

日焼け止めを塗り直す方法については、こちらの「【日焼け止めの塗り直し】メイクの上から1分・オフは5分で簡単に♪」を参考にしてみてください。

繰り返しになりますが、紫外線防御指数が高い日焼け止めは、次の理由で肌に優しくありません。

・肌に刺激のある成分が配合されている可能性が高い
・落としづらいので擦ってしまう
・強いクレンジングが必要

むてん子ちゃん

ところで、ニキビがあるんだけど、肌に優しい日焼け止めなら使えるかな？

本当に肌に優しい日焼け止めなら、ニキビでも安心して使うことができますよ。

「おそらく日焼け止めで肌荒れしている」という方は、こちらの「日焼け止めで肌荒れ⁉ブツブツ・赤み・ニキビなどの治し方を解説！」で原因と対策をチェックしてみてください。

>>おすすめの肌に優しい日焼け止めを見る

もし今、ニキビにお悩みでしたら、「【おすすめ度順】ニキビ肌を綺麗にする6つの方法」をご覧ください。

肌に優しい日焼け止めの見極め方（簡易版）

6つの基準に沿った肌に優しい日焼け止めを見極めるポイントをまとめますね。

　日焼け止めを見分ける4つのポイント（簡易版）

SPFやPAの値が高い（SPF50+、PA++++）
価格が1,000円以下のプチプラ
ウォータープルーフと記載されている
成分名が長く、英数字が多く、植物名が少ない

上記に当てはまるなら、肌に優しい日焼け止めではない可能性が高いです。

肌の状態が敏感肌気味なら避けるようにしてくださいね。

むてん子ちゃん

これぐらいなら何とか対応できそう！

ここまでは、肌に優しい日焼け止めの「6つの基準」をご案内してきました。

この基準に合う肌に優しい日焼け止めはこちらです。

>>おすすめの肌に優しい日焼け止めを見る

肌に優しいというと、オーガニックを思い浮かべる方もいると思います。

ですが、オーガニックだからといって、肌に優しいわけではありません。

詳しくはこちらの「オーガニックの日焼け止めとは？」「オーガニックコスメとは？」でご案内していますので、オーガニックに興味のある方はチェックしてみてください。

参考）日焼け止めで肌荒れ⁉ブツブツ・赤み・ニキビなどの治し方、【ニキビ肌を綺麗にする方法③】紫外線対策で肌を守る、無添加の日焼け止め