ディート不使用でも虫除けはできる!安全かつ効果的な3つの対策法
「虫除け効果の高いディートって、安全なの?」、「これって安全なのかな?子供に使ってもいいのかな?」と考えていませんか?
市販で売られている多くの虫除け商品に、有効成分として使用されているディート。
今回、無添加工房OKADAの無添加コスメ豆知識では、虫除けに使われているディートの安全性をご案内していきます。
最後までお読みいただければ、不安を抱えることなく効果的な虫除けができるようになりますよ♪
監修者 岡田伸司 2000年に日本で初めてコールドプロセス製法でオリーブオイル100%の洗顔石けんを開発する。以来、余計なものを一切含まない納得無添加の無添加化粧品を生み出し続ける。化粧水やクリーム、日焼け止め、クレンジングなど、ランキングサイトで1位を獲得する。敏感肌の女性はもちろん「赤ちゃんにも使えるほど肌へ優しい」と好評。Instagramはこちら。 |
虫除けの有効成分ディートとは?気になる安全性と副作用をチェック!
ディートとは、1946年にアメリカ軍が兵士用に開発した、化学物質(DEETの化学名:ジエチルトルアミド)です。
開発された理由は、吸血性の昆虫が生息する地域に派遣された兵士たちを、害虫が媒介する病気に感染しないよう防護したかったからです。
ディートには殺虫効果はないため、昆虫忌避(きひ)剤として使用されているんですね。
では、このディートがどのように作用するか?をご案内します。
まず、蚊などの吸血性の昆虫は、人間や動物が吐き出す二酸化炭素や体から発せられる匂いなどをもとに、吸血源を感知しています。
ですが、ディートに触れた吸血性の昆虫はこれらを感知できなくなるんです。なので、吸血を防ぐことができるんですね。
この効果が認められ、アメリカでは1957年から、日本では1962年からディートを含む虫除け剤が一般的に使用されています。
参考)NPIC(オレゴン州立大学と米国環境保護庁との間の協力協定)
ディート入り虫除け剤の安全性は?
厚生労働省は、「ディートを含有する医薬品等は、我が国において多くの人が40年以上使用してきているにもかかわらず、現在まで薬事法に基づく副作用報告はない」との見解を示しています。
引用)厚生労働省「ディートを含有する医薬品及び医薬部外品に関する安全対策について」
また、アメリカの有害物質・疾病登録局も、「ディートによる健康への影響のリスクはかなり低い」としています。
「・・・じゃあ、ほぼ安全ということ?だよね?」と思われますよね。
ところがですね、同じく厚生労働所が、「まれに人体への影響がある」という報告をしているんですね。
※この辺りは大人の事情が絡んでくるのではないか?と思われます
つまり、ディートは「使用量を守って、粘膜・顔・傷口などに使わなければ安全!」と言い切れるわけではなく、その濃度や使う頻度、使用環境、個人差で、リスクが変わってくるということです。
ディート入り虫除け剤による副作用は?
では実際、副作用が疑われる症例報告にはどのようなものがあるのでしょうか?
先ほど参考サイトとして挙げた「NPIC」や「ATSDR」に掲載されいている症例をまとめてみました。
- 3才女児が毎日2週間、皮膚や衣類に濃度15%の虫除けスプレーを使用し、ふるえ、運動失調、発音不明瞭を起こした
- 軽度精神遅滞を患う5才男児が、キャンプの朝に虫除け剤を使用し、重度のけいれん発作を起こした
- 虫除け剤の暴露により8才女児に、けいれんと急性行動変化が発現した
その他にも、「国立公園の職員が夏の期間中、ディート入りの虫除け剤やローションを繰り返し使用した結果、胸痛や喘鳴、筋肉のけいれん、皮膚の発疹、水疱、めまい、見当識障害、集中力の低下を訴えた」という報告があります。
やはり、少なからず危険もあるということが分かりますね。
必読!ディート入りの虫除け剤を使うときの9つの注意点
今、手元にある虫除け剤の成分をチェックしたら、ディート含有だった!
「どうしよう・・・でも、もったいないから使いたいな」と思っちゃいますよね。
そこでここからは、ディート入り虫除け剤を安全に使うための注意点をご案内していきます。
- 使用上の注意点をすべて読む
- 子供への使用回数の目安を守る
- 乳幼児の顔や手のひらには塗らない
- 風通しの良い場所で使用する
- 肌荒れや傷口には塗らない
- 手のひらに吹きかけてから肌に塗り広げる
- 衣類の上から使用しない
- 帰宅後、石けんなどですぐに洗い流す
- 習慣的に使用しない(必要な時だけ)
子供への使用回数は厚生労働省により、下記のように定められています。
- 顔には使用しないこと
- 6か月未満の乳児には使用しないこと
- 6か月以上2歳未満は、1日1回
- 2歳以上12歳未満は、1日1~3回
また、ディートは衣類の繊維を傷めてしまう可能性がありますので、衣類の上から吹きかけることもあまりおすすめできません。
以上の注意点を守っていただければ、比較的安全に使用できます。
万が一、具合が悪いなどの症状が現れたときは、子供に限らず大人もただちに病院の内科を受診するようにしてくださいね。
受診時には、「使用した虫除け剤には、エタノールとディートが含まれている」ということを医師に伝えるようにしてみてください。
【おすすめ順】ディート不使用で効果的な3つの虫除け対策法
ここまでの内容を理解していくと「虫除けの効果が高くても、自分の肌や子供にディート入りの虫除け剤を使うのは不安」と思われるのではないかと思います。
ディートを使わずとも、虫除け効果の高い方法はあります。
ここではおすすめの3つの方法をご案内しますね♪
効果の持続性 | 費用 | 手間 | おすすめ度 | |
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ディートフリーの虫除け剤 | ||||
服装 | ||||
サシェ |
【対策法①】子供も安心なディートフリーの虫除け剤
効果の持続性 | 費用 | 手間 | おすすめ度 | |
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ディートフリーの虫除け剤 |
ディート不使用で効果的な虫除け対策をする方法の1つ目は、ディートフリーの虫除け剤を使うというものです。
「ディートフリーの虫除け剤とは?」ということなのですが、忌避効果のあるハーブで作られている虫除けスプレーのことなんですね。
エッセンシャルオイルの香りには、蚊などの昆虫が苦手とする成分が含まれているため、昆虫を肌に寄せ付けないようにすることが可能なんです。
もちろん、自然植物のハーブから作られていますので、安心して使っていただけますよ!
ハーブの虫除け効果や使い方については、こちらの「ハーブで虫除け!おすすめの5種類と育て方、活用方をご紹介♪」に詳しい情報がありますので、チェックしてみてくださいね。
ハーブで作られている虫除けスプレーの使い方の注意点としては、こまめにスプレーをつけなおすこと。
香りがなくなってきたら忌避効果もなくなってしまいますので、1~2時間を目安につけなおすようにしてくださいね。
ハーブで作られている虫除けスプレーについては、その一例としてこちらの「天然ハーブの安全・安心な虫よけスプレー」に詳しい情報がありますので、ご覧になってみてくださいね。
【対策法②】ガード力をアップする服装
効果の持続性 | 費用 | 手間 | おすすめ度 | |
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服装 |
ディート不使用で効果的な虫除け対策をする方法の2つ目は、服装に気をつけるというものです。
虫除けをするなら、肌を露出しないようにするのが1番手っ取り早い方法ですよね。
ですが、真夏に長袖・長ズボンの完全防備はなかなかできないですし、汗だくになった匂いで蚊を寄せ付けやすくしてしまい、逆効果なんてことも・・・。
でもですね、やっぱり肌の露出が多い服装は、虫除け対策を考えた時NGなんです。
そこで、虫除け対策になる服装のコツを3つご案内しますね。
- ゆったりとした服装を選ぶ
- 白や明るくて薄いパステル系の色の服を選ぶ
- 帽子をかぶる
【対策法③】携帯用に便利なサシェ
効果の持続性 | 費用 | 手間 | おすすめ度 | |
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サシェ |
ディート不使用で効果的な虫除け対策をする方法の3つ目は、サシェを身につけるというものです。
サシェとは、乾燥したハーブを小袋に入れたもので、日本では香り袋または匂い袋と呼ばれています。
昔からよく、たんすの引き出しに入れて使っているもの、といえば分かりやすいですよね。
防虫効果に優れているサシェは、持ち歩くことで虫除け効果も発揮します!
その理由は、レモングラスなどのハーブには、蚊などの昆虫が嫌う匂い成分が含まれているからです。
また、忌避効果の高いハーブを選び自分で手作りできますので、安心して使えますよね。
ここで1つ押さえておいていただきたいのが、ハーブを使ったサシェの虫除け対策は、香りがしなくなってくると忌避効果が期待できなくなるということです。
香りが弱くなってきたら、すぐ新しいものに入れ替えてくださいね。
サシェの作り方については、こちらの「ハーブを使った手作り虫除けサシェの作り方5つの手順」を参考にしてみてくださいね♪
まとめ
虫除け剤に使用されているディートですが、公的な機関の副作用の症例報告を見ると、使うには少し躊躇してしまいますよね。
そんな時に役立つのが、今回ご案内したディートフリーの虫除け対策法です!
子供にも安心してできる対策法ですので、ぜひ実践してみてくださいね。
夏場も虫を寄せ付けず、楽しくアクティブに活動できるようになりますよ♪